僕にとっての『魔法使い』は、あなたです私にとっての『魔法使い』は、あなたですそれは決して摩訶不思議な魔法を使う者でもない、けど確かに使っている『幸せの魔法』を、僕に・私に使ってくれるあなたに私は・僕は、惹かれました ―――家族でもないのになぜか『家族』というものを見せてくれる、不思議な小説です。
知らない人と知らない人が出会って、お互いに手を差し伸べるのは難しい世の中になっているのかもしれません。でも、誰もが誰かの心に灯を灯せる力を持っているのだと思います。そんなことに気がつかせてくれる、しっとりと静かに、美しい魔法の物語です。