第7話 第二回作戦会議

 SNSを使った井田への復讐が始まったが、

 なかなか井田は、事実を認めてはくれない。さすが、この学校1の鬼軍曹教師だ。

 意外にも井田は、こうなることを知っているのか、攻撃は泥沼化していった。

 そんな中、LINEのグループ上では第二回作戦会議が開かれていた。

「皆のおかげで、井田の勢力は少しずつ落ちて来ている。だが、奴らは意外にも根強い。もし生徒会役員に君達がなったとしても、奴らはあの手この手を使って、妨害するだろう。上手くいかないこともあると思う。もし上手くいかなかった場合、皆はどうする?」

 竹山先生が聞いた。メッセージを送った

「まず最初の手だてとして、仮に生徒会役員となったら、生徒総会の場で、この事実を改めて暴露することにしています。それでも、井田が折れなかった場合は、この学校に立てこもろうと思います。」

 実力行使リーダーの俺は、初めて意見を述べた。

 皆、びっくりしたようだった。

「ちょっと待て!それってアリか??」

 金谷が言ったメッセージを送った

「うん。俺達の学校生活が脅かされてんだぞ?俺達は、勉強することが仕事だ。教育現場に暴力が加わったら、この世は終わる。だから、何としてでもまずは生徒の要求をしっかり、受け止める機関が必要だ。」

 俺は一気に、言ったメッセージを送った

 皆の既読が着いているけど、返す人はいなかった。もうだめかと思ったとき、竹山先生が言ったメッセージを送った

「よし。その意見に俺も賛成する。責任は全部俺が取る。だから、何としてでも学校を皆で変えていこう。」

 皆、このことに感激したようで、次々に涙を流したスタンプが送られてきた。

 こうして俺達は、また一つになり、来週に迫った、生徒会役員選挙の公示に向けて準備を進めるのであった。





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自由への扉 本和亭古今 @booklove0728

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