第153話 オープン初日
オープン初日、事件が起きた。
日の出食堂の隣にあのハッピーランチの関わるキングランチが出店していたのだ。
キングランチはコシヒカリ百パーセントを売り物にしていた。
三百九十円の日替わりのお弁当をメインに販売するのに対して、日の出食堂は五百円の日替わりお弁当一本で勝負した。
僕は関口にクレームを付けた。
キングランチが参加しているなら出なかったし騙されたと思った。お弁当の持ち込みは百五十食でキングランチは完売したが、日の出食堂は五十食余り廃棄した。
この時、日の出食堂の販売員の一人が両手五本の指にばんそうこうをしていて、腕まで肌があれているのに気が付いた。聞くとアトピーだと言う。
衛生的に良くない。酷いと泣いていたが採用を取り消した。
代わりに、昨日電話で食い下がってきた女性に決めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます