第152話 オープン前日の面接

 僕はオープン前日に販売員の面接をして約二十人の応募が入った。


 朝十時から一人ずつ面接して終わったのが午後十八時になった。


 何しろ明日がオープンなのだ。応募で来た人達は、僕の「明日から働けますか?」の質問に驚いていた。


 ガオの関口から図々しくも二店舗分四人を紹介してくれと頼まれていた。


 日の出食堂の販売員はすぐに決まった。紹介する販売員も僕の直感で決めた。一人一人の合否を知らせるのが大変だった。


 その中の一人がなぜ不採用になったのか不満があると言い食い下がって来た。履歴書を見ると、大卒で大手銀行に勤めた経験があり仕事をする自信があると言う。


 どういう基準で決めているのか聞かれたので「採用基準は僕の経験からです。欠員が出たら一番に声をかけますので、よろしくお願いします」と言い電話を切った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る