第三章 東京進出

第151話 事業展開

 この頃、ガオと言う会社から頻繁に電話がかかる様になった。本社は東京の青山にあり新しいビジネスモデルを展開しているといった。


 ガオの担当者が日の出屋に姿を現し僕と兄が話を聞いた。何だか胡散臭い会社だ。いろんな弁当会社に声をかけて参加を呼び掛けていると言う。


 東京の一等地に場所を提供しそこでワンウエイの弁当を売り、マージンを取るらしい。


 参加しているお弁当屋は二十社を越え、テレビでお馴染みの会社も参加していた。


 担当は関口といった。関口は日の出屋のお弁当を見て「これは売れるお弁当です」と言い参加する様に願い出た。


 ワンウエイのお弁当は畑違いだと思い僕は反対した。兄は興味しんしんで聞いていた。


 関口は横浜に新店舗が出来るので契約して欲しいと言った。 


 この集まりは「お弁当クラブ」と言い販売員を付け、決められたお弁当ブースで販売する方式を取っている。


関口は残りの一企業が決まらず焦っていた。


 兄は参加を決めた。オープンは一週間後だ。


名前を「日の出食堂」にした。昔の大衆食堂をイメージした手作り弁当を目指した。

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