第81話 ちょんの間
ほろ酔い気分になると、ちょんの間で手招きをする女たちを見て歩いた。どの女性もスタイルが良く美人揃いだ。僕には異空間に見えた。
その中に由美がいた。
年齢は二十代半ばだろうか。底抜けに明るく、顔が僕好みだ。僕は、初めてちょんの間で遊ぶ事にした。プロポーションが良く、乳房の形がとても綺麗だった。
僕の名前を聞くので「のん」と呼ぶ様に言った。母の正美が、僕をのんと呼んでいた。
あっという間に三十分経った。また来てね、と言われ名刺をもらった。週末八たんへ行き、由美を抱くのが僕のストレス解消になった。
由美の働く店には、部屋が三つあった。川崎競馬の開催日は、堀之内を通る人で溢れた。
僕が由美と遊んでいる時、客待ちをしている女性が「キャー恥ずかしい凄い人」と言っているのを聞いて、僕はやっぱり見られるのは恥ずかしいのかと思った。
隣の声は筒抜けだ。余りにも大きな声を上げているので僕が「凄いね、そんなに気持ち良いのかな?」と由美に聞くと「あれは気持ち良いんじゃ無いの。痛くて声がでちゃうの」と、由美が答える。
「痛いの?由美はどうなの?」僕の問いに「あたしは、のんに抱かれている時気持ち良いし幸せを感じるわ」由美は優しく微笑んで「何だか映画のワンシーンみたいで素敵」そう言うと、僕を見つめた。
何故こんなに可愛くて、性格の良い由美がこんな仕事をしているのだろう。理不尽さを感じた。
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