第10話 スピーチエイドの苦
スピーチエイドは、とても不便な装置だった。
育ち盛りの僕は、一年も経つとすぐに合わなくなり、毎年新しいモノに作り変えていた。
発音は、スピーチエイドの使用が慣れてきて、きちんと会話が出来るようになってきていた。
しかも、学校でのいじめもなくなっていた。兄が、小学校に在籍していた頃に、僕にいじめをしていた連中を全て退治してくれていた。
昇の兄ちゃんは怖いと言って、手を出さなくなった。
そして、友達と呼べる付き合いが出来たのもこの頃だった。
少年野球をしている友達が増えた。僕も少年野球に誘われたが、日曜日も店の手伝いがあり仲間に入れなかった。
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