日本にとってアメリカとは。
大戦時は敵国であり、敗戦後は占領統治国。
現在は軍事、ビジネス共に欠かせないパートナー。
だから日本人は良き隣人のような感覚で
アメリカという国を理解できていた気がしていた。自分達の文化の尺度でみていたんだろう。
この作品を読んで、その価値観はすべて覆る。
その国を知るならばその国へ行け。
この作品は、とある関西人がたまに頼りになる相棒とともに、アメリカという異世界に転移し、異文化に戸惑いながらツッコミを武器にして、成長していくストーリー...(笑)
私にとって憧れのトレイル文化があるアメリカ。
この作品を読んで、いつかは広大な大自然とその文化に触れてみたい。
そう思わせる魅力的なエッセイです。
これからも更新楽しみにしています。
アメリカ出身の方と結婚し、アメリカ合衆国バージニア州に移住しておられる著者の、現地生活エッセイです。
合衆国は、言語も人も文化も、ディ☆ニーの映画や音楽を含め、日本人には馴染み深いものとなっていますが。日本で暮らしながら現地のことを想像するのと、実際に生活するのとは、大違い!……ですね。
関西出身の作者さまは「ツッコミどころが満載」と表現しておられます。現地で育った人の価値観、習慣、宗教に関する受けとめ方、国規模での社会制度の違いなどは、私たち日本人側の認識や社会制度を映す鏡でもあります。
まさに、異文化を知ることは、自文化を知ること、ですね。
家の近所に住む動物たち、季節を彩る花といった微笑ましいものから、銃社会の現状をささえている権利意識、医療制度の問題など……。そこに暮らしている方ならではの、生活の隅々を見つめる視点は、二つの国について深く学ぶきっかけを与えてくれます。
大変良質なエッセイです。