霞草

私が貴女を呼ぶたびに、貴女が少し頬を赤らめるのは知っていた。

私に憧れているのもわかっていた。

私は知らないふりをして

私の側に貴女を置いた。

私の側にいるときが一番可愛らしいから。

一度気高く振る舞うと、

弱音を吐く事は許されない。

貴女にはそんな思いをして欲しくはない。


貴女は私を芍薬だとは言うけれど

芍薬は頭からもげて枯れるから

そんなものにはならないで。

可愛らしい霞草のように

ありがとうと素直に言える清らかな心で

貴女は貴女らしく

可憐な女の子でありなさい。


貴女の可愛いを引き立てるために、

私が側にいてあげる。

だから、幸せにおなりなさい。

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貴女の所作 青葉芳 @aobys97

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