ムッツリ鈴木とあだ名されるぐらいに惚れっぽい性格の主人公が、高校入学最初の自己紹介で、彼女作らない宣言をした直後、同じクラスの美少女、前田に公開告白?されるところから物語が始まります。
京都が舞台になっていて、写実的な描写の文章に、地元民は思わず「あるある」と思ってしまうような場面もたくさん。
もちろん、地元民でなくてもしっかりと書くこまれた描写は、わかりやすく、よくまとまっていて読みやすいです。
作品のポイントは「なぜ、前田がいきなり鈴木に公開告白までして、付き合うことになったのか?」という点ですが、その部分はうまくベールに包みながら、少しずつ二人の距離感を操る作者の力量がお見事です。
鈴木のエッチな妄想にワクワクしつつ、タイトル通り、前田の姿のある、季節ごとの京都の街の情景を是非堪能してみてください!