エピローグ
結論から言えば、私もまたあいつを殺した殺人犯と言えるだろう。
だけどまあ、今回は実にいいデータが取れたし、複数の人間にまたがって記憶を移す方法も確立できた。これはとても大きい事だと思う。
そもそもこれはあの子が殺されて復讐に燃えながら作った計画だった。でも少しはあっちにも有利に作らないと面白くない。そう思って所々に抜け道は作っておいたけどあいつはどれも気づかなかった。
結局、あいつがなぜ夜の学校で殺したのかはわからないまま。そこだけはあの子に謝らなきゃダメかな。
あいつに殺される事が無ければ今頃どんな大人になってたかな。やたらと背が高かったしモデルでもやってたかも。
お墓に花を供えて報告をする。ごめんね。
「かがみ・・・・・・可愛い妹。真実は分からなかったけど仇はうったからね」
私は歩き出す。今回確立した技術で多くの人が救えると信じて。妹の死は無駄では無かった、そう信じて。
「また、どこかで」
影が消えた。
いつかどこかで。 M@TuR!Ka @Maturika
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