私には彼を夫と呼ぶ資格なんてない

作者 角増エル

12

4人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★★ Excellent!!!

女性が結婚相手と最初にしたデートをもう一度辿る

けれど女性は事故に遭い記憶をなくしている、いた

結婚相手からすれば物語の中の彼女は記憶を取り戻している
しかし、それは記憶を失った女性が作り上げた、記憶を失う前の彼女だ

女性は記憶を失う前の自分を装う
そうすることで感じるのは自分が記憶をなくす前とは全く別人であるということ、なのかもしれない

だとしたら、なんて矛盾

記憶を失う前を装うほど感じる、自分は以前とは違う人物だという現実

それでも、彼女はいつか記憶を取り戻すのかもしれません

そのとき彼女は、装っていた自分をやはり別人と言うのでしょうか

★★★ Excellent!!!

夫婦の楽しいドライブデートの回想から、物語は始まります。
美しく流れていく光景――ふと、違和感と怖さをおぼえたときには、すでに物語の罠に落ちています。
単純なラブストーリーと思って読み進めると、二度度騙されることになるでしょう。人はこれほど他人を愛せるものなのか……ラストには胸をかきむしられるような切なさが溢れてきます。大人女子にオススメ。