第104話 枯死に近づく聖なる大樹・四

リューネブルク市・市街地・ハイリヒ・ヒルド教会前・戦乙女テレーゼ・対・死術士シャルロッテ―――


「噛まれればあの世逝きよ……テレーゼ!!」


 号令一下、死術で生み出された怪物たちが四方八方から一斉にテレーゼに襲い掛かる。

 半分腐りかけた屍兵が多数、だが真に脅威となるのは数体ばかりの影の魔物グートルーネだ。

 人体から生命力を奪い取り、死術の毒で犯す彼らはシャルロッテが言うように噛まれれば命取り。

 事実テレーゼの義兄、バルムンク総統リヒテルはグートルーネに受けた傷が元で半ば廃人と化し、今やアヘン中毒となってその痛みを和らげている有様だ、かすっただけでも危ない。


(こんな所で時間を無駄にしている時間はないのに……)


 テレーゼは歯噛みする、彼女の目的はシャルロッテの撃破ではない。

 突破されつつある城壁、市街地に仕掛けられた罠を動かし、炎でもって貴族連合軍を殲滅するその使命を果たさなければならない。

 だが不運なことに彼女の前には因縁あるあの死術士が立ちふさがっている。

 彼女の打倒なくして使命の成就は適わない。


「キャハハ、いつかのコロッセウムの時とは立場が変わったわね、今度は私が賭けをする番だわ、私のグートルーネが勝つと思う人は黄色い紙を……テレーゼが勝つと思う人は赤い紙を……えっ、テレーゼが勝つ方に賭ける人間が一人もいない? それじゃあ、賭けが成立しないじゃない、アハハハハ!!」


 一人芝居を続けながら高笑いするシャルロッテ、テレーゼには意味不明な言動だが、彼女には大事なことらしい。

 その間にも魔物達はテレーゼを攻撃し続ける、しかしその攻撃はそのほとんどが大振りで彼女を取れることすらできない。

 まるで嬲るように魔物を使役してテレーゼを襲うシャルロッテ、事実、嬲っているのだ。

 その性格もあろう、だがテレーゼはそれが彼女の未熟さにあると見抜いていた。

 シャルロッテは死術士としては優秀でも、兵士としては素人の域を出ない。

 嬲るのはトドメを刺しきれないことの裏返し、これが同じ死術士のヴァンならば魔物と自身の剣技の同時攻撃でテレーゼを仕留めている。

 決して強敵ではない、少なくとも彼女の主人グスタフに比べればシャルロッテは明らかに格下。

 時間をかければ焦れて隙を見せるはず、時間をかけるのは本陣を危険に晒すために選びたくはない選択だが、その方法が最善だと判断した。

 以前の彼女とは違い、事戦闘に関してテレーゼは冷静な判断を下せるようになっていた。


「一つだけ聞きたいのですけど……エルンスト老の死体はどこにありますの?」

「ああ、あのファーヴニルの親分」


 時間を稼ぐ、あるいは注意をそらすためにテレーゼが軽口を叩く。

 先の言動から、シャルロッテは激昂しやすい人間であると判断したテレーゼは彼女を挑発することに決めた。

 純粋に剣技でもって勝負を決めたがるテレーゼらしからぬ搦め手はヴァンか、もしかするとグスタフをまねたかも知れない。


「キャハハハ……無様な老人よね、何が侠客よ、ただの賊に過ぎないくせに、貴方達にふさわしいのは民衆の歓呼ではなく罵声、絞首台がお似合いよ」

「……」


 世話になった彼の老人を侮辱されてテレーゼは蒼くなるまで手を握る、だが寸での所で堪えた。

 自分には本陣を死守する皆やヴァンの命がかかっているのだ、軽率なことはできない。


「私があの老人の死体を操って嘘の情報を流した時のファーヴニル達の態度はすごかったわよ、自分達の信じていたバルムンクの正義を敬愛していたエルンストなんとかに覆されて目を真ん丸に……馬鹿みたいに口を開けて、本当はもっとあの老人の死体で遊びたかったんだけどグスタフ様が二度目はボロが出るって言うから処分しちゃったわ、残念」

「……それは良かったですわ、これ以上エルンスト老が貶められることがなくて」


 テレーゼの顔がほころぶ、それは本心からであった、彼の老人は自分が母親の死で落ち込んでいた時にいろいろと気を使ってくれた。

 年代が違うせいか、その多くがテレーゼに理解できないことだったが、その配慮が嬉しい、気にかけてくれているというだけで嬉しかったのだ。

 ただその笑顔をどういう訳か、シャルロッテは自分への優越感だと判断したようだ、


「……愉しそうね、私に勝てる方法でも考え付いたのかしら?」

「どうしてそうなるのかしら」

「ファーヴニルってどうしてそう、一般人を見下すの、自分は一般人よりも優れていると本当に思っているのかしら?」

「何を言っているんですの」


 シャルロッテが操る魔物達の攻撃は散発的で大振り、相互の連携などありはしない。

 彼らではテレーゼを捕えられない、ただしテレーゼ自身が重大なミスを犯すのであれば話は別だが……。


「貴方は戦闘については玄人だけれど、死術については素人同然……分かる、拙い動きで失笑を買っているのは貴方の方なのよ!!」


 シャルロッテの虚勢……だが瞬間、心臓を掴まれたような悪寒をテレーゼは感じる。

 何かを仕掛けてくる。 

 しかしそれが何かはテレーゼには分からない。

 その時、対峙するシャルロッテの視線がわずかに、ほんの少しの角度下がった。


(下……!!)


 テレーゼのしなやかな筋肉が脈動し、収縮した下肢が爆発的なエネルギーをため込む。

 それがはじけ飛んだ刹那の後、テレーゼが立っていた地面にまるで蜘蛛の巣のような微細なヒビが走る。

 そのヒビを突き破り、乞う願うように天を伸ばされる真っ黒い腕達、シャルロッテが得意とする儀式魔術、この周辺一帯が彼女の構築した魔方陣の中なのだ。


「読んだのか……だが避けたところで!!」


 しかし地面からの奇襲を見破った所で標的たるシャルロッテはまだ遠い、ふと下を見ると地面を突き破った黒い手が宙に伸ばされている。

 地獄から伸ばされた亡者の導き。

生者を憎み、自らと同じ辛苦を味あわせようと手ぐすねを引くその姿勢はひどく情けなかった。

 本当の敵は……自分らを使役する者だと気付いているだろうに……。

 弱者は強者には逆らえない、ただ自分よりさらに弱い者に八つ当たりして憂さを晴らすのみ。

 だから……強者を倒すのは侠客たるファーヴニルの責務だ。


「いいえ、届きましたわ。やっぱり貴方は戦場に立つべきではありませんでしたわね、貴方は……拙い」

「……!!」


 地獄を頭上に……空中で反転し、頭から墜ちていくテレーゼは舞った。

 それは剣と剣が交わり生み出す刃の舞……風を呼び、風を使役し、ただ目前の敵を抹殺する。

 かつてリヒテルがグスタフに見せたその奥義を、妹である彼女が放つ。


「これが……Antennenエアリアル!!」


 剣速が生み出す風の刃、それは天上のヴァルキュリアに従属する風の精霊のようだった。

 まったく予測できない……射程外からの攻撃をそれでも反応したシャルロッテはさすがと言えたかもしれない。

 だが遅かった、彼女が左腕に仕込んだ種に命令を放つ前、風が彼女の体を通り抜ける。


「ガハッ……!!」


 上等な絹で作られたディアンドラが破れ、密かにその中に着込んでいた防寒具が弾ける。

 それでも刃は止まらない。

 皮を、肉を斬り、そしてろっ骨の半ばまで食い込んだ……そこで途切れる。


「そんな……」

「痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い……いたい、たい、イタイ、イタイ……………………やるじゃない、このアマ!!」



 確かにその刃はシャルロッテに届いた。

 脆弱な肉体しか持たないシャルロッテの背中まで突き抜けるはずだった

 だが斬り割かれたのは骨まで……心臓まであと少し足りない。

 なぜ威力が足りなかったのか、その理由はただ一つ。

 シャルロッテに先んじてテレーゼの攻撃に反応したもう一人の死術士、彼女が間に入ったせいで威力が減衰したのだ。

 そしてその盾となった彼女はテレーゼが見知った人物であった。


「ツェツィーリエ?」

「アグ、イタイ、イタイ、ハハ、ぎゃははは!!」


 シャルロッテに放たれた風の刃……それを庇った故に斜めに引き裂かれた女がいた。

 だが斬り割かれた身体から一滴の血も流れてはいない。

 ただ黒い泥のような断面が見えるだけなのだ。

 冗談であれば笑えない。

 しかしそれは現実、ブライテンフェルト会戦で行方不明となったバルムンクの死術士が今、粘土細工となってテレーゼの前に再び現れたのだ。


「貴方……ツェツィーリエまで!!」

「これは私一番の道具よ、その身に魔力を蓄えてくれたおかげで私は元の力の何倍もの屍兵を使役できる。最高ね、ありがとうバルムンク。こんなに便利な道具を用意してくれて……アッハハハハ!!」

「……!!」


 ツェツィーリエはもはや人間ではなくなっていた。

 その無表情からは意志というものが完全に欠落している。

 いつだったか、テレーゼは死術で自由意志を奪われた者を見たことがある、その時と同じモノを見た。

 彼女は既にシャルロッテの操り人形でしかない。

 かつて奴隷として扱われてきたヴァンとシャルロッテ……しかし選んだ道は真逆、彼女が選んだのは自分を弾圧した者共を踏みつけ、今度は自分が弾圧する側に回る復讐の道だった。


「許さないわ……貴方だけは!!」

「許してもらおうなんて初めから言ってないでしょう、無知で愚鈍なお嬢様」

「貴方!!」

「強がるなよ、能無しが……もう打つ手がないくせに!!」


 シャルロッテが血で染まる胸を抑えることもせず、左腕を向ける。

 死術を行使するために犠牲にされたその腕は寄生させたミストルティンの種によってボロボロになっていた。

 死術の触媒となるその手はしかし、樹木のように茶色く変質したそれにはもはや痛覚すらないのだ。

 そして同じ死術士であるヴァンがそれを見れば、シャルロッテの無謀さに気付いただろう。

 シャルロッテは既に片腕を差し出している、そこを起点に毒が体を浸食し、彼女はいずれリヒテルのように脳まで犯されるのだ。

 それを彼女は知らない、あるいは気にかけていない


「今のお前の攻撃範囲を見抜いたぞ、もう私には傷つけることはできない」

「なにを……」


 そう言うと、シャルロッテは後ろに一歩下がる。

 そこには一際大きなグートルーネがいた。

 影のように漆黒で、肥満した猛獣のようにでっぷりと太った怪物に……ぞぶりと体がめり込んでいく。

 底なし沼にはまった小動物がもがき苦しむようなその光景にテレーゼは瞠目するが、

 飲み込まれたシャルロッテの哄笑はなおも続く。


「ハハハ、少し視界が悪くなるけど、これで私は完全無敵……」


 シャルロッテは自らが生み出した怪物の体内に入り込んだ。

 死術で生み出された怪物は術者にはダメージを与えれない……という訳では必ずしも言えないのだが、天才である彼女はそういった術式を編み出していた。

 グートルーネは死術の怪物特有の再生力と幻惑の術効果により急所へピンポイントに攻撃することも不可能……見た目には口らしき物が見えるが、そこが内部まで届いているか確証はない。

 完璧なる防備、しかしそうなると疑問が出てくる。


(なぜ、初めからその方法でこなかったのかしら)


 テレーゼを舐めていた……否、戦士としての矜持を持たないシャルロッテはその分、戦闘においては冷徹な合理主義者だ、油断したとは考えにくい。

 何か欠点があるはず……テレーゼは思考する。

 切り札を出した、とはすなわち出さざるを得なかったのだ。

 ヴァンならばこう言う、追いつめられているのはあちらも同じ、相手は……同じ人間だと。


「……大丈夫、まだ、私には余裕がある」


 剣を構え裂帛の気迫を保つテレーゼ、戦場の流れに身を委ねるこの時、一時科せられた使命を忘れた。


*****


リューネブルク市・市街地・大通り――


「背後より敵襲……!!」

「どういうことだ、法王軍はどうなった!!」

「主力の一部を呼び戻せ、このままだと(貴族連合軍の)本陣が落とされるぞ!!」


 テレーゼとシャルロッテが死闘を続けるハイリヒ・ヒルド教会から道を一つ跨いだところにある大通りがにわかに騒がしくなった。

 法王軍の本陣の奇襲に成功したものの、肝心の法王軍の補足に失敗したヨーゼフ大司教は率いる神官軍を臨機応変に展開し、今度は市内に布陣する貴族連合軍に攻勢をかけた。

 彼女は壊滅寸前のバルムンクの中で、最後の精鋭となった神官軍を無駄に遊ばせることが出来なかったのだ。

 この攻勢が成功すれば貴族連合軍は大きな打撃を受け、少なくとも反対側の上等区への攻略は滞る、全滅寸前の守備隊は一息つける。

 ただしその思考を読まれていたことまではこの稀代の老司教は察知できなかった。

 その証拠にグスタフは部下を、それも一軍を指揮できる能力を持つ、竜司教トリスタンを派遣していた。

 彼と彼が選りすぐった隠密部隊は大通りに面した家屋に隠れ、戦闘が市街地から上等区に移ったこともあって友軍、敵軍問わずその存在が露見することはなかった。

 それだけでトリスタンの技量が伺える。

 それもそのはず、彼は対峙するヨーゼフ大司教のかつての戦友であり、十年前、侵攻するスヴァルト軍に少なからず打撃を与えた勇将でもある。

 しかしかつての戦友達は二つに分かたれた。

 一人はあくまで侵略者スヴァルトと戦う道を選び、もう一人は侵略者の奴隷となる道を選んだ。

 その運命を分けたのは当人の実力や気概もあろう、だがその主要な原因はただの偶然だった。

 スヴァルト軍が右を選んだか、左を選んだか、たったそれだけの違いでしかない。


「ここまでの強行軍にもかかわらず、統率がとれた動き、さすがはヨーゼフ大司教。あの方が法王選挙で勝っていれば十年前の戦争では勝っていたでしょう」


 家屋の屋上、隠密であるにもかかわらず、兵士は抑えきれない声を漏らす。

 しかし無理もない。

 彼も十年前はヨーゼフ大司教の旗下にいたのだ。

 戦闘中の怪我、何よりも首都に家族を残していたため、十年前の敗戦時は法王軍に残ったものの、もし仮に家族の死を知っていればそれこそ這ってでもヨーゼフ大司教について行き、あるいは今、彼の軍の中で侵略者スヴァルトと戦っていたかもしれない。

 つまりは侵略者スヴァルトの奴隷と化したこの身が憎いのだ。


「いいや、耄碌したよ、あの婆さんは……あれはバルムンクに残る最後の予備兵力だったはず、それをこうも軽々しく」


 そんな兵士の私情を知ってか知らずか、その上官であるトリスタン竜司教かつての戦友を悪しざまにののしる。

 その声音にははっきりと嫉妬の色があった。

 片や義勇軍の将、片や侵略者の奴隷……なぜこうも立場が違ったのだ、一歩違えば立場が逆になっていたと言うのに、ならば私がああなっても良かったのではないか。

 理不尽な偶然が憎い、もし仮にこの戦いをバルムンクが凌げばヨーゼフ大司教は侵略者と戦った英雄として後世まで語り継がれ、逆に自分は侵略者に尻尾を振った卑劣な犬として永遠に蔑まれるだろう。

 そんなことなど許されない。


「無駄口はそれまでだ、今より作戦内容を教えよう」

「はっ……!!」


 先ほどまで、敵でありかつての戦友でもある神官軍を羨望の目で見ていた兵士が顔を引き締めて上官たるトリスタン竜司教に向き直る。

 彼は兵士、それも法王軍の中でも選ばれて精鋭である、職務に私情は交えない。

 それが命令であれば、誰であろうとも剣を交えるのだ。

 だがしかし、語られた命令はそんな彼の信条を根底から覆すものだった。


「今より市街地に火を放ち、敵軍を焼却する」

「……!!」

「どうした、何を驚いている?」

「……市街地には友軍たる貴族連合軍が布陣しております」

「そうだ……」

「友軍諸共、敵を焼き殺せとおっしゃっているのですか!!」

「それがどうしたのだ?」


 友軍を殺せと命じる上官を正気だとは思えなかった。

 文字通り目を剥いた彼は自らの義務を忘れ、上官を詰問する、枯れ切った末期の老人のような目が彼を迎えた。


「考えを改めてください……あのグスタフに何を言われたかは知りませんが今、貴族軍は味方ですぞ!!」

「しかし、十年前は敵だった」

「十年前とは立場が違います」


 必死に説得を試みる部下を、トリスタン竜司教はまるで汚物でも見るかのように蔑みの視線を向けた。

 それどころか、彼は口元に笑みすら浮かんでいた、愚かな子供を嗤っているようだった。


「お前は侵略者が憎くくはないのか、私達を犬と蔑む豚どもだぞ。私は憎い……なぜ、息子を殺した侵略者に従わなくてはいけないのだ、私はアールヴ人だ。あんな褐色肌の蛮族に忠誠を誓わなければならない道理はない」

「竜司教……」

「情けないと思えばいい……卑劣だと思えばいい、だが私はこの十年間、ただ奴らに嫌がらせしたいがために生きてきたのだ。私はグスタフ公を尊敬するぞ、私にこんな上等なエサをくれたのだ、仮にあの男が息子を殺した仇であってもな」


 トリスタン竜司教の目はひどく血走っていた。

 狂っていればまだ救われた、錯乱していると思えばまだ彼に従ってきた部下はその醜態に理由をつけられた。

 しかし悲しいことにそれでも彼は正気であったのだ。


「命令を遂行しろ……拒否すれば利敵行為の咎でお前を軍法会議にかける」

「……りょう、かい、しました」


 絶望に満ちた部下の姿に何の感慨もない。

 半世紀にも渡って築き上げてきた人生と言う名の誇り、それを自分自身で全否定していることにトリスタン竜司教は最後まで気づけなかった。

 そしてリューネブルク市の中央で紅蓮の炎が巻き起こる。

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