馬が好き
とある1頭の馬が、腸捻転で安楽死処分となった。
毎日仙痛――腹痛を起こしていたので、2時間曳いて歩いたこともあった。
ホースをお尻に突っ込み、水で浣腸も行った。
毎日厩務員が交代で――もちろん私も、その馬を助けようと懸命にケアを施した。
しかし、その馬は結局安楽死処分となってしまった。
馬は繊細で、脆い動物だ。
腹痛を起こすだけで、悪化すれば死ぬ可能性も出てくる。今回のように。
ふと、完全に人間に管理されていて馬は幸せなのだろうかと思うことがある。
馬業界、競走馬なんかは特にそうだ。
走って、走って、骨折すれば即安楽死なんて珍しい話でもない。
馬なんてモノはいくらでも死ぬ。
極論だが、馬が死ぬのが嫌なら最初から馬に関わらない方がいい。
生きてるから幸せ、なのかはどうか分からない。
だがあの馬には、充実した馬生を送らせてあげることができた……と、思う。
楽しそうに走っているとき、気持ち良さそうに寝ているとき、確かにあの馬は幸せそうだった。
馬も人も、いつか死ぬことに変わりはない。結局はどれだけ充実して生きていたか、だ。
そういう意味では、あの馬は確かに幸せだったのだろうと思う。
上述した通り、馬なんてモノはいくらでも死ぬ。
しかし私の「馬が好きであり続ける」思いは変わらない。
そして私と馬のあれこれは、これからも続いていく。
馬と私のあれこれ うーまっ @acguy-san4649
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