第101話 日本の文化背景
日本であることの本質は、技術を中心とした外来文化による変革であろう。
仏典・鉄砲・黒船・核爆弾・クラウド・・・・
その導入された技術には、技術を作り出した文化背景(思想)があり、
その思想さえも、技術レベルにおいて取り込んでいった。
日本文化を理解する鍵は、思想ではなく、それ以前の意識にある。
意識の非論理的な形=イメージのフィールドの位置付けは大きい。
現在、日本の基幹産業は、自動車産業である。
それを際立たせたものは、他国から、群を抜いた品質管理(QC)がある。
QC(Quality Control)は、戦争の当事国であったこともあろう。
戦争という非常事態では、故障は許されないからだ。
また、戦後、外国車のOEM生産から、*P-D-C-Aサークルを地道に続けた結果、今日の世界の自動車産業を駆逐したと言われる。
そして、海外に本格的に日本車が輸出されるようになったのは、日本に高速道路が定着し、明治以降のイギリスを模範とした交通ルールと安全性を高速時代に改めて、追及したこともあろう。
この自動車産業を取り上げても考えて見ても、前述(第1話)の技術を中心とした外来文化による変革と、日本人である潜在的な意識レベルが、今日の技術レベルへと繋がった結果の要因とも言える。
航空機にも、それが言えるだろう、敗戦国である日本では大型航空機は生産されないが、今日の日本の技術なしに、例えば、ボーイングの航空機は出来ないだろうし、世界の航空機の大きなポイントの機械工学部分は日本の技術力で担っているといわれる。
今後、多くの部分にAIが導入されて、技術も変革されていきだろう、しかし、意識から理念は発生する。
*P-D-C-Aサークル(Plan・Do・Check・Action)
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