第捌人 『血宴劇』
パーティ開始からだいぶ経った時、会場のど真ん中にある時計柱が盛大に音を鳴らした。まるでシンデレラに十二時を告げたあの時計のようだ、と俺は思った。その音が
「
黒い燕尾服に真紅の仮面を付けた男性がマイクを持って高らかに叫ぶ。
そして更に続ける。
「
「けつえん、げき……?」
「殺人クラブが合同で行う遊びのようなものなのよ。毎年死者が出るけれどね?」
「このゲームで誰一人として脱落者を出してないのは吾ら、『青少年殺人クラブ』と『
「まぁそのゲーム自体、安全なものではないけれどね?」と『
下手したら警察に捕まっても
「今年は何処が真っ先に潰れるんだろうねぇ?
「あ、『
「料理に毒盛られてないだけまだマシな範疇だろうな、去年はそれで大幅に
「アレは
「そのくらい分かるわ、舐めんじゃねぇよ?」
『
肩を竦めて『
「此処はお前らだけの場所では無いのだ、静かにした方が余計なモノを釣らんのだぞ? 大人しく
「い、痛い痛いッ! 解ったからその手を離してくれッ!」
「いってぇよ、糞じじぃ!」
「全く……いつまで子供で居るつもりなのだ、お前らは?」
『
『
「馬鹿ねぇ…騒がなければ『
「“
「えぇそうね。けれどそう簡単にはいかないわ。殺人鬼は宝物を“奪う”行為が普通だもの。」
「じゃあ……やっぱり、人が死ぬ、可能性が高いんですね…。」
「勿論、ボクらの中で誰かが殺される可能性だってあるし、裏切る可能性も無くは無いよ。ま、裏切りに関して言えばボクらの所属する『
「『
「取り敢えず、だ。うかうかはしてられぬようだぞ?」
「みたいだねェ……。」
『
もう既に
『
「ま、取り敢えず〜……邪魔は殺して通ろうか。」
「吾もその意見は同意だ。」
「汚れるのは嫌いなのだけれど、死体は好きよ? 私は静寂を愛するの。」
「手前と意見が合うとは明日は槍でも降るか?」
「全く、血の気の多い事よ。」
『
青少年殺人クラブ 壱闇 噤 @Mikuni_Arisuin
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