始まり

~戦国時代~

「よろしくお頼み申します!私に領地をくださいませぬか?」

「もう家臣にすべて渡した!領地はやれぬ!」

「そこをなんとか!」

お調子者の足軽、はれすけは、何かを思いついたようだ。

「では、良い方法を思いつきましたので、殿様の家来はもう終わりにしましょう。」

「勝手にせい!」

晴の助は城を出て、落とし穴を掘る晴の助の息子、吉丸きちまるの所へ行った。

「吉丸!落とし穴か。ようし!俺もほるぞ!そして、殿さんを落としてやる!」

「え!?そんなことして怒られないの?」

「大丈夫!もう怒られないんだ。」

2人は沢山掘り、沢山土を集めた。

「その土どうするの?」

「この土で島をつくれたらどう思うか?」

「お父さん大丈夫?」

「つくるんだ。島を。」

話しながら歩いていたら、晴の助達の家に着いた。

「今帰ったぞ!」

「楽しそうね。お帰りなさい。良いことあったの?」

「ああ!領地をつくるんだ!」

晴の助の妻、ゆきは言いました。

「想定内。」

「へえー。やっぱり。」

ゆきはほぼ天才だからだ。

「お父さん、わたしも手伝う!」

そう言ったのは晴の助の娘、せんだ。

「ようし!家族皆で島をつくろう!」

「おー!」

こうして、始まった。

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島物語 ゆっち @yucchi

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