極・骨太ミリタリー・ハイ・ファンタジー!

その圧倒的な情報量。まずこれに溺れます。

最初は西部開拓の匂いのするファンタジーかと思えば、どんどん世界観の開示とボリュームに圧倒され、気付けば読者は百万丁の花嫁の記録を〝体感〟している一傍観者になっています。

近代戦は情報戦と言いますが、情報が物語の基礎なら、これほど不撓な物語も多くないでしょう。
惜しむらくはそのボリュームゆえに、読者を選ぶ傾向がある事。
けれど、「そんじょそこらのヌルくてスカスカな小説は飽きたんだよ!」と感じておられる読者諸兄には、まさに打ってつけ。

余談ながら、百万丁の花嫁っていいタイトルですよね…。語呂も文意もいいなぁ。