〇閑話:人物紹介.その8 ――――――
※本エピソードは、ここまでに登場した主なキャラクターの紹介です。
主要な登場人物であっても、作中での情報が少なかったり
現時点での紹介が憚られるキャラクターは書いていません。
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『モイック=イラ=ルワイデン』
性別:男
年齢:17歳(学園2年次)
T168 56kg
落ち武者みたいに髪を落としてる。
態度・行動・発言の全てが気味悪い。
・とにかく気持ちの悪い男子生徒。
・これでも家は貴族。
・かつて
シオウによってそれを妨げられた。(※「第1章3 皇女様の胸の中」)
・以後、シオウに対して並々ならぬ逆恨みを抱いている。
・けっこう長い間、シオウを女子だと勘違いしたままだった。
・位階:7の覚醒能力「
呼吸で相手を
・当初は覚醒能力を持っておらず、
ガントなど強者に取り入り、シオウにけしかけようと考えていた。
・しかし、途中でこの能力に目覚めた事で自らの手で復讐が容易であると思い、
生徒間の派閥めいた所からは完全に距離を置く。
・大会参加にあたり適当なチームをさがしていたところ、
クドゥマにスカウトされた。
・欲望に忠実かと思いきや、ミュースィルをかどわかそうとしたのも、
自分の家や己の将来を最良のためなど、意外と考えた判断に基づいて
計画的に行動していたりする。
・基本、頭は良いのだが極端に走りやすく、
また幼い頃から実家で家人相手に傍若無人な振る舞いを許容されて
育ったため対人、特に異性への対し方は悪い方へと歪んでいる。
・大会では武器を使用しない徒手空拳。
とはいっても、なんらかの武術を身に着けているわけではなく、
素人の殴り蹴りのみ。
・覚醒能力を別とすれば、戦技の欠片も持たない普通の生徒である。
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『クドゥマ=リ=ワスパーダ』
性別:男
年齢:17歳(学園2年次)
T174 62kg
パッと見は落ち着いた、地味でも派手でもない小奇麗な年齢相応の男子。
どことなく胡散臭い雰囲気を纏っている。
・商人貴族ワスパーダ家の子息。
・家の実態は闇商人だが、それを知った上でも良しとしている、
生粋のワスパーダ一族の血統を受け継いでいる。
・涼しい顔してエグい事や他人をいかに貶めるかを喜んで考える性格。
・かといって、智謀策謀に長けているというわけでもなく、
何か行動する場合は保険を作っておこうとする傾向が強い。
・損すると思えば固執せず、得すると思えば執着する、生れ付いての商人気質。
・自家がレステルダンケ家の潰れかねない弱みを握っているという事実を利用し、
覚醒能力持ちのモーロッソを脅して自分のチームに引き入れた。
・本人はさほど強い戦技を培っているわけでもなく、
最低限の嗜み程度に修めているレベル。
・なので実は、チーム・モロもその戦力構成の内訳はリッド達と似ていたりする。
・リーダーはクドゥマなのに大将やチーム名にはモーロッソにしたのは、
あらゆるリスクを軽減しようとする生来の気質によるもの。
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用語解説
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【 チェーンフレイル 】
・持ち手の柄からチェーンが伸び、先端に分銅や鉄球などが付いている武器。
鉄球がついているモノは俗にモーニングスターと呼ばれたりしていて、
チェーンフレイルと呼ばれるものは分銅である事が多く、区別化されている。
・基本はチェーンを伸ばすように振るい、先端の分銅を当てるなどする武器だが、
チェーン部分で打ちのめしたり絡みつかせて束縛やモノを取るなど、
ムチのような用い方もできる。
・作中にてクドゥマが使用したものは、先端こそ小さめの木球だったが、
チェーン部分は普通に金属のままで、大会規定スレスレとも言える武器だった。
・これは、武器登録のチェックを行う担当者が、
武器に関する知識や理解に乏しかったために通ったためであり、
厳密には規定違反になる。
【 商人貴族 】
・元は商売人でありながら、なんらかの国家貢献の功で爵位を得た貴族。
・貴族となってからも商人としての活動を主としている事から、こう呼ばれる。
・かつてはかなり厳格で、国難を救うとかそのレベルでの貢献者でもなければ、
商人に爵位が与えらえる事はなかった。
・近代においては貢献度合いが幾分か低かろうとも
爵位が与えられる事も増えている。
・加えて、貴族に対してワイロ等を送り、
国家貢献などまるでせずに爵位を貰えるように工作する商人の例も増え、
今日では商人貴族はそこそこの数がいる。
・普通に元々の貴族にしても、何等かの商売を行い、自家の財政を支えている。
・しかしその場合は、お抱えの商人等を用いて、
実際の商売ごとの執行を任せている委託形式が主流。
・一方で商人貴族は、自らの手で商売の全てを回している場合がほとんどであり、
普通の貴族と比べても経済的に有利な者が多い。
【 ショートグレイブ 】
・穂先が斬撃向きな剣などの形状となっている槍、グレイブの柄の短いタイプ。
・作中でモーロッソが用いたものは、片刃剣と槍の中間的な長さで、
両手でも片手でも扱える比較的取り回しのしやすいタイプ。
・一般的な剣と同じように斬撃や突きが可能だが、
柄を長く持てばそれなりの射程を捉える事も出来るなど
幅広い戦況への対応力がある。
【 イスルバ 】
・商人国家と呼ばれる国。
・ルクシャード皇国から見て国と山脈を1つ挟んだ南西に位置する。
・その興り自体が、
伝説とまで言われた豪商人の財力を元としている、根っからの商売人の国。
・古代より商人達の組織連合によって治政され、
商人組合ギルドの代表者が議員となって国をまわす議会制度を取る、
珍しい非王政国でもある。
・商業力を第一とする国風で、官民とも財力に優れる。
・国土面積でいえば
北東大陸南西部諸国18か国の内、10~12番目程度の広さだが、
経済力のみでいえば、北東大陸上位3指に入り、商業力の高さを物語る。
・歴史上、もっとも経済が潤っていた古き時代には、
世界最大クラスの大国にも比肩した。
・驕った当時の議会がその豊富な資金を背景に
周辺諸国へ同時侵攻を行うという、無謀とも言える侵略戦争を起こした。
(150年前、イスルバ戦役)
・一時は、
東南隣のフレンシアの北方の4割、
東北隣のレンテグラーダの南方3割、
南方海域のバルラス島国全て、
南東海域のマージラ諸島連合の6割、
更に南方のエルトリカ共和国の離島3島、
そして北方はルクシャード皇国の東部、現在のヌーヴルガン全域と、
その支配領域は元のイスルバの8倍にも及んだ。
・しかし北方にて反転攻勢にでたルクシャード皇国との戦いに敗北すると、
一転してイスルバ首都に迫られるほどの劣勢となり、
各地でも相次いで敗北を重ね、イスルバ戦役は終結。
・イスルバは、侵略支配地域の返還と各国に莫大な賠償金を支払ったが、
それでも国家が破綻する事はなかった。
【 ネオデラーダ 】
・極近代に新興国家として生れた国。
・当初は小規模な独立を謳う武装勢力だったが、
瞬く間に周辺諸国の国土を飲み込んで国家を成した。
・その異常さと、興りからの軍事志向から、常に周辺諸国に警戒されている。
・古代に存在した大国リュドラーダの後継を自称し、国家としての正当性を主張。
・しかし、元より存在していた西隣のレンテグラーダが、
そもそもリュドラーダの後継を昔から公言していたため、
この両者は近隣諸国においても特に仲の悪い国同士として有名。
・きな臭い話が多く、それでいて閉鎖的で、他国との交流も乏しいなどなど、
国家として謎が多い。
・とりわけ、国の興りから現在まで一貫して軍事拡大路線を継続し続けているが、
それを支える経済力は、
本来ならば軍事に傾倒し過ぎてとっくに押しつぶされているレベル。
・にも関わらず、今をもってしても国家破綻していないという不気味さを、
近隣諸国に感じさせている。
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