〇閑話:人物紹介.その5 ――――――

※本エピソードは、ここまでに登場した主なキャラクターの紹介です。

 主要な登場人物であっても、作中での情報が少なかったり

 現時点での紹介が憚られるキャラクターは書いていません。


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『アレオノーラ=ケイ=レステルダンケ』

 性別:女

 年齢:13歳

 T140 B76(E) W46 H80

 おしゃま

 赤ドレス


 ・中流貴族レステルダンケ家のご令嬢で、モーロッソの幼馴染および妻。

 ・幼い頃から非常に利発的で賢く、しっかりとした性格で、

  貴族令嬢としての自覚と教養もすさまじい。

 ・物心ついたばかりの頃の彼女と会った事のあるミュースィルは、

  将来がとても楽しみな凄い女の子と評している。

 ・大人顔負けで肝が据わっており、年齢不相応に何でもよくデキる。

  10歳を過ぎた頃には、その知識・見識は両親よりも優れており、

  レステルダンケ家のあるじも同然と称賛された。


 ・モーロッソとは家を抜け出してお忍びで一緒に遊ぶ、

  身分違いの幼馴染的な間柄であったが、

  望まぬ貴族との婚姻をさせられそうになった事で彼を婿とする事を決意。

 ・何が何だか分からないままの状態の彼を強引に両親の前に引っ張り出し、

  すさまじい意志と行動力であれよあれよという間に夫婦となる。

 ・しかもそれが、当時わずか9歳の女の子の所業。

  家族親戚一同の度肝を抜き、ずば抜けた行動力と胆力を見せつけた。


 ・一見するとその強い性格から、彼女が頼りない夫であるモーロッソの

  尻を蹴飛ばしているように見えるが、

  実は頼りない夫を自分が支えているという態にする事で、

  モーロッソとイチャイチャするための口実にしている彼女流の愛である。

  (最も、彼女がモーロッソを

   何かと引っ張ったり押し上げたりしているのも事実だが)

 ・かなりの旦那ラブ嫁であり

  それは第一子であるメルリアナを産んだ事でさらに加速しているが、

  きちんと公私を分ける理知性を持っており、愛に溺れて堕落しないタイプ。


 ・夫の事は“モロ”と呼び捨て。モーロッソも“アレオ”と呼ぶが、

  これは一緒に遊んでいた頃からの名残り。


 ・シオウのバイト先のカフェの常連客で、よくメルリアナと連れて来店する。

 ・人材として超有望視しているシオウを、

  レステルダンケ家の家人縁者に引き込まんとして、

  何かにつけて諦めずにスカウトを続けている。


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『デフラ=インファント=クロローク』

 性別:男

 年齢:17歳(学園2年次)

 T161 53kg


 ・チーム・オグワスの次鋒をつとめる2年次生。

 ・上流貴族家のお坊ちゃんだが、相手の身分に関係なく差別なき交流を望む、

  気持ちのよいさっぱりとした性格。

 ・リッドとは1年次の途中からの友人で、

  かねてより戦技関係ではかなわないとしつつもその才を羨んでいた。


 ・RANK5の覚醒能力―――自分が起こした風を、火、水、電気に変える

   “ ウィンド・マジシャン ” を使用する。

 ・そのため、能力使用を前提とした団扇うちわのような特殊な形状の武器を使用。

  覚醒能力を最大限に活かす戦法を、今大会に臨むにあたり訓練してきた。


 ・それでも体力面には自信がなく、

  長期戦になると武器を振るうに影響が出るなどの懸念から、

  リッドとの試合では優位に事を進めていても

  タイムオーバーによる判定勝ちより短期決着を望んだ。



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『ヴェンテ=エ=マルシアス』

 性別:男

 年齢:65歳

 T183 60kg


 ・そこそこ実績を積み上げている商人。

 ・豪商の域とまではいかないが、

  学園にスポンサーの一人として金を拠出できる程度には優れた中流商人。


 ・汚い手で短期でのし上がるよりも、確実で着実なるを良しとするタイプで、

  この年齢にしても富豪に名を連ねるほどではないのも、

  ゆっくりと地道に現在の地位まで積み上げてきたため。

 ・その分、下手な豪商人よりも目利きが鋭く、商人としての実力は本物である。


 ・とても落ち着いた紳士で、商人っぽい服装でなければ商人とは思えない。

  容姿も立ち居振る舞いも完璧であるため、

  この歳にして10代20代女性からの熱視線もあるなど、異性の受けが良い。

 ・その事を利用して、若い女性向け商品の販売なども展開しているが、

  その道の大手に睨まれてなかなか販路拡大に至れていない等、気苦労も多い。



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『オグワス=ノノ=フアンダン』

 性別:男

 年齢:17歳(学園2年次)

 T168 53kg

 眼鏡クン


 ・学業において成績上位常連者であり、

  大会では作戦と戦略を担うチームの頭脳を務める。

 ・チームの大将ではあるもののリーダーとしてのカリスマ性はあまりなく、

  むしろ周囲に対して無関心な傾向にある、淡泊で内向きな性格。

 ・スタンスはシオウに似たところがあるが、奔放さはなく生真面目。


 ・将来を決めあぐねていた時、

  大会にて自分の頭脳を試す事で更なる可能性を模索しようとしていた。

 ・参謀としての才能もあるにはあるが、

  一度作戦を決めると視野が狭くなり、柔軟性に欠けがち。


 ・ある程度の魔法も修得しており、

  総合的に見ればリッドとも渡り合えるだけの戦闘力はある。

 ・だがシオウが秘策を授けたミュースィルによって瞬殺…

  もとい、あっさりと敗北する事となってしまった。



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『ゴヴ=ギグレッター』

 性別:男

 年齢:18歳(学園3年次)

 T184 63kg

 糸目


 ・基本的には丁寧でサッパリとした態度の3年次生。

 ・しかし常に笑みを浮かべている事から逆に胡散臭く思われやすい。

 

 ・スマートな機動力でもって接近し、短時間のインパクトでまた離れるという

  ヒット&アウェイ戦法に終始するスタイル。

 ・また言葉で相手の精神を揺さぶるなど、話術も堪能。

 ・オグワスの立てた作戦と切り札に素直に従う一方で、

  シオウとの対戦では深読みしすぎて術中にハマるなど、

  強い猜疑心も持ち合わせている。






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  用語解説

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【 戦技演習 】

 ・学園の戦技科目での演習授業を指す。

 ・学業を重んじる学園では、戦技科目の成績はさほど重要でない上に、

  無理をして怪我をしたらつまらないと、大半の生徒は身を入れて臨んでいない。

 ・また、戦闘方面に秀でた生徒からすれば、

  キバって実力を発揮するようなものではないし、実力を隠す意味でもやはり

  演習授業では手抜きしている生徒ばかりである。

 ・なので生徒間では、戦技の実技演習の成績から

  実力を推し量る事はできないというのが常識となっている。



【 拡声魔導具 】

 ・現在社会でいうところの、いわゆるスピーカー。

 ・しかしこちらは設置している拡声魔導具の下まで行って、

  やはり音声入力専用の魔導具を使用するため、

  アナウンスを行う者はかなり手間がかかる。

 (あちこちに設置されてる拡声魔導具の下へ行っては

  同じことを喋らなくてはならないため)

 ・1人が入れるだけの小さく簡単な小屋にポールが1本立ち、

  その上に設置されている。



【 焼きクロケット 】

 ・いわゆるタコ焼きのこと。

 ・ルクシャード皇国ではまだ馴染みのない料理のため、

  焼きクロケットと呼ぶ者が多く、

  どのような料理かを説明する上でも用いられる。

 ・この世界では、ルクシャード皇国の西隣国ヌーヴルガンが発祥となっており、

  具財もタコに限定せず、様々なモノが用いられている。



【 魔導媒体 】

 ・魔導具の魔力管理や操作、効果を成すための魔法の部材・材料の事。

 ・通常は一般には出回らず、魔導具の製造業者などが取り扱う業務用商品。

 ・剥き出しの材料であるため武器や道具として扱えるような代物ではないが、

  オグワスは比較的単純で効能が弱いとみられやすいモノを用意し、

  チームの副将であるゴヴに使わせた。

 ・本来、魔導具の類は学園内選抜大会においてはかなり制限されているが、

  その制限をかいくぐるためにあえて魔導媒体を持ち込み、

  登録の際のチェックも難なく通過させた。






 

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