〇閑話:人物紹介.その2 ――――――
※本エピソードは、ここまでに登場した主なキャラクターの紹介です。
主要な登場人物であっても、作中での情報が少なかったり
現時点での紹介が憚られるキャラクターは書いていません。
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『スィルカ=エム=ルクシャード』
性別:女
年齢:15歳(学園1年次)
T160 B94(G) W58 H94
明るい水色髪。
眼鏡。
・現ルクシャード皇帝の兄弟の娘で、ミュースィルの
・なぜか関西弁。
・大人しくしていれば相当な美少女であり、
そのバディも年齢不相応に育ちがよい超健康優良児。
・皇家の親戚筋という事もあって、
ミュースィル同様に高貴な身分のお姫様。
・学業ではミュースィルにかなわないとはいえ、
それでも学生全体で見れば十分過ぎる文武両道の才女。
・力ある者は弱きを助けて然るべきであり、
秩序や正義を重んじるは当然といった考えを持っている。
・そのため、ワザと劣等生に甘んじてるシオウの在り方を許せなかった。
・見た目から理知的で真面目そうな印象を持たれがちだが、
自分の譲れないところでは、感情的になってしまうなど、
まだ精神的に青いところも目立つ。
・ミュースィルとは親戚という事もあって昔から見知った間柄であり、
“ ミュー姉様 ” “ シルちゃん ” と呼び合っている。
・運動神経抜群で、体を動かす事にかけては学園女子全生徒中でトップレベル。
スポーツなど一定のルール有りな勝負なら、男子すら一蹴できてしまう。
・特に下半身に自信があり、足を使ったスポーツを好む。
・蹴り技を主体とした
貴族生徒の多い学園にあっては、割と上位に食い込む戦闘技術を有している。
・冬でも上は半袖制服に長袖アンダーウェアで、
下は短いスカートにスパッツタイツと傍目に防寒が不安になる恰好をしている。
・ミュースィル曰く、昔から元気な子だったとのこと。
・古今東西の英雄譚や関連書籍を収集するという趣味を持っており、
現在はとある英雄に熱をあげ、それに関する書物を探している。
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『ノヴィン=コラットン』
性別:男
年齢:16歳(学園1年次)
T185 59kg
さっぱりとした輝きのない土気色の金髪。
長身だが地味め。
・シオウとリッドの次年度の一般受験で学園に入学した田舎出身の後輩。
・背こそ高いがその他の特徴が薄く、内外ともに地味めの男子生徒。
・自分が普通人の域を脱しない人間である事をよく自覚している。
・あらゆる事に対して意欲的な努力家。
・しかしリッドとは違ってこれといった才覚にも恵まれていないため、
その努力がなかなか実を結ばない事も多い。
・シオウとリッドを先輩として敬い、懐いている模範的な後輩。
・特に前年度の試験で、最速満点合格したシオウを過剰気味に評価しており、
知り合って間もない頃から学業をはじめとして、何かと相談している。
・身体の骨格上、戦闘ごとに適していない事をシオウに指摘され、
戦技面を磨く事は自他共に希望は薄いと認識している。
・初登校時に学園敷地内にてエステランタとぶつかった際、彼女に見惚れている。
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『エイリー=スアラ』
性別:女
年齢:16歳(学園1年次)
T157 B90(F) W56 H87
お団子ヘアー。
・ルクシャード皇国の中でも領土境界近くの遠方の田舎出身の女子生徒。
・何気に優れたボティの持ち主で、着痩せするタイプ。
・実家は農家だが、農家の娘にしては垢ぬけた容姿をしている。
・髪は長いが、普段は左右ともお団子にしてまとめている。
・学園では他に類を見ない珍しい髪型のため、
遠目からでも発見・特定されやすい。
・学園入学直後からスィルカと知り合え、友人になった。
・だがその後、なぜかエステランタのおメガネにかなったらしく、
いつの間にか勝手に彼女の取り巻きの一人に加えられてしまっている。
・自身が好意的な相手には、素直で忠実なワンコのような性格だが、
それ以外にはちょっぴりツン気味。
・可愛いものに目がない。
・シオウの近くによくいるという理由からリッドを毛嫌いしているが、
他の3人はというと、
1.ミュースィルは身分的にすごく高貴な人のためまぁ良し
2.スィルカは仲良くしてくれてる友人であるため、まぁ良し
3.ノヴィンはシオウを尊敬しているようなので、まぁ良し
・農家出身のためか存外たくましく、
可愛い見た目に反して体力仕事や貧相な食事、虫など
普通の女子が苦手そうな事はオールOKである。
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『エステランタ=プルー=ファンデルク』
性別:女
年齢:16歳(学園1年次)
T162 B88(E-) W60 H85
クルクルロール金髪。
・ルクシャード皇国の名門貴族であるファンデルク家の長女。
・絵にかいたような目立ちたがり屋のお嬢様だが、
同時に冷静沈着な思考もでき、知力も高い。
・才能はあるのだが、学業ではミュースィルの後塵を拝し、
運動事や戦技ではスィルカにかなわないなど、
学園での成績は皇族の姫達レベルにまでは及んでいない。
・ミュースィルを一方的にライバル視している。
・学園で初めてシオウに遭遇した時、
年下の女子と勘違いし、自分の取り巻きに入れようとした。
・身分階級制を良しとしており、
自分より高位の相手であるミュースィル達には
好敵手としながらも一定の敬意を払っている。
・一方で、身分の低い者を平然と軽蔑する傾向がある。
・だが、見るべきものがあるとみなした相手や、自分の味方などであれば
身分関係なく素直に敬意を抱くことも多いなど、なかなか憎めない貴族令嬢。
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用語解説
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【 学園寮と宿舎 】
・学園寮は学園創設の頃より存在する生徒寮。
宿舎は一般から入学者を受け入れるようになってから作られた生徒宿舎である。
・学園寮は上流階級の子息に対応し、
1人あたり複数の部屋とお金をかけた内装や設備を有している。
・一方で宿舎はというと、中も外も石造り剥き出しで一人一部屋のみな上、
簡易ベッドに安物の机と椅子が一組だけと、その差は天と地ほどある。
・当初は一般入学者が入寮できるだけ既存の学園寮と同じものを増設せよと
皇帝が命じたのだが、一般人が自分の子らと同じ待遇など
許せないとした貴族が建築業者に命じ、あえて粗末に作らせた。
・寮の差に対して一般の入学者達が文句を言わないのは、
本来貴族しか通えなかった学びの場に通える事と、
彼らの学びへの意欲が高く、
寝泊まりする場所など最低限で十分という認識があるため。
【 学園の制服 】
・ルクシャード皇国のイメージカラーである白を基調とし、
随所に黄色味の強い金色のラインや刺繍が施されている。
・基本は男女とも長袖・長ズボンだが、肩部、ズボン、裾、袖、襟などなど、
随所にフォルムやデザインの違いがみられる。
・これ以外にも、ルクシャード皇国の気候的な理由から
外部パーツとして男女とも制服と同じカラーの巻きスカートが付属している。
・主に防寒用で布面積は大きく、スカートとして使う場合は折り込む。
・スカートのみならず応用が利き、広げれば
逆にさらに折り込めばショール等としても用いることができる。
・ただファッション的概念から、男子生徒はほとんど常用しておらず、
寒い日の防寒具程度にしか認識していない。
・女子生徒はスカート利用している生徒も多いが、
余計な荷物になるとして使っていない生徒もそれなりにいる。
・なおシオウは、内側に折り込む際に上手くやれば
本を運び入れるのに便利という理由からスカートとして常用している。
・ミュースィルとスィルカの制服は特注で、カラーリングは既存の制服と同じだが
デザインが完全に異なっており、特に下はズボンではなくスカート。
・ミュースィルはミドルスカートで、
スィルカはショートスカートにスパッツやタイツを組み合わせて着用している。
・両方とも皇家を示す紋が、スカートの端に刺繍されている。
【 羽毛木(うもうぎ or うもき) 】
・木としては信じられないほど軽い事からそう呼ばれる、超高級木材。
・耐久性や柔性においても、並みの木材よりやや優れている。
・しかしその分、原木の成長が遅く、ある程度生育環境が限られているため、
羽毛木の生産・流通量は普通の木材の10万分の1しかない。
・なので自然と額が跳ね上がり、羽毛木およびその製品は超高級扱いであり、
貴族や大金持ちの中でも、特に最上位に近しいクラスの御用達状態にある。
・通常は “ うもうぎ ” だが、
生産者や取り扱い業者は商売上 " うもき " や " うも " と呼称している事もある。
【 英雄譚 】
・過去の歴史上において、
異常なほどの功績や世界に影響を与えるほどの活躍を成し、
英雄視されている人物について、その活躍や生涯を記した書物。
・様々な分野において、ヒーロー像のお手本として時の若者に好まれている。
・しかし100%正確に記された英雄譚はないとされており、
その多くは事実と比べ、
多少なりとも誇張や著者の解釈違いによる間違いがあると言われている。
・読者年齢層は7~12歳と多感なお年頃の少年少女に多いが、
スィルカのような熱狂的なファンが、世代を問わず存在している。
【 中央大陸戦争 】
・世界地図上、中心とされる大陸で起った、2国間で大陸覇権を争った戦争。
・当時、中央大陸のほぼ半分を支配していた
北西側のレティア帝国と、南東のログテナス共和国の戦争で、
10年近くもの長期にわたる大戦だった。
・この2国は、世界全体で見ても屈指の巨大強国家であり、
そんな国同士の全面戦争、その結果はレティア帝国の勝利で終わった。
・戦争の規模は歴史上類を見ないとも言われ、
(古くは、これよりも大規模な戦争もあったと言う歴史学者もいる)
戦中戦後とも世界中の注目を集めた。
・ログテナス共和国が、奇襲的にレティア帝国へと仕掛けた事で勃発。
・しかもログテナス共和国は、
この戦争においておぞましい非道外道な所業の数々を行使していた。
・その事実が公に解明されていくにつれ、
ログテナス共和国は加速度的に衰退していった。
・規模の大きな戦争だっただけに、多くの逸話や伝説が生まれ、
英雄や傑物と呼ばれる人物も多く登場したと言われている。
・それらが英雄譚や物語小説としてまとめられて世に広まっているが、
特定の英雄や逸話に関しては資料になる関連書すら出回らない等、謎も多い。
・プロバガンダの一環で作り出された、
実在しない英雄も多数いるのではないかとも言われている。
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