アインの不思議な夢

アイン

2人の男と僕

 気づくと、自室に立っていた。


 顔を上げると、2人の男が引き戸を開け、ゆっくりと部屋に入ってくる。


 1人は、目の大きい爬虫類のような顔をした太った男。

 もう1人は、能面の身長の高い細めの男。


 どちらも、知らない人だったと思う。


 2人は、僕の前で立ち止まり、僕から脳と心臓以外の中身をもらっていくと言う。

 そして、どちらかの男が僕に何かを向けてきた。


 僕はその何かが何なのか分からない。

 僕は意味が分からないまま、何かを抜き取られたような感覚に倒れた。




 気づいたら何処かの地下駐車場のようなところに倒れていた。


 身体は、別のものになっていた。

 いや、正確には身体が子供になっていた。


 僕は立ち上がり、あの2人に仕返しをしなきゃと考える。

 すると、地下駐車場の中央、僕の目の前の空間に穴が空いた。


 穴の先には荒野が広がっており、先ほどの2人が焚き火をしている。


 少し近づくと、2人は焚き火で何かを焼いているのがわかった。


 僕は後ろから、彼らを焚き火に向かって突き飛ばす。

 重さは感じなかった。


 彼らはすぐに真っ黒になり、僕の夢はここで途切れる。




 目を覚まし、夢を振り返ってみる。

 最初、部屋に2人の男が入ってくる前にも、その2人の男に殺される夢を見たような気がするが、すでに記憶はあやふやになっており、あまり思い出せなかった。

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