第2話ケース2

 誤嚥をしているので、胃瘻の手術をします。その前に、鼻腔から胃に内視鏡を通して、胃瘻が作れるかを確認したいと思います。胃瘻が完成した後は、1日3回、栄養剤を注入してください。注入が終わった後は、薬剤を白湯に溶かしたものを注射器で胃瘻に送り込んでください。

 この治療は自宅で続けてください。もし、それをしなかった場合は体力が落ち、衰弱していきます。

 そして、呼吸不全が疑われるので気道を確保するために、気管挿入をします。そのため、気管切開を行います。最初は、気管に穴を開けるだけですが、徐々に、呼吸の力は落ちていくので、最後は人口呼吸器を装着します。

 気管切開を行うと、言葉を発することができなくなるので、人工咽頭を使用してください。人口咽頭は一生使用することになりますので、できるだけ高額なものを使用することをお勧めします。

 また、サチュレーションが下がってきた場合は、口からチューブを気管まで通してネブライザーを行います。1日4回を目安にしてください。

 その薬剤は、自分で海外から取り寄せてください。高額になりますが、上限負担内で収まりますので、基本的には気にしないでください。外国語の説明書が読めない場合は、会計窓口にて翻訳しますので遠慮なく申し出てください。様々な言語に精通した事務員が常駐していますので、安心してください。

 お金はかかりますが、治療に専念してください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

治療に専念してください。 四月一日 明日 @AkirA-MorI

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ