治療に専念してください。

四月一日 明日

第1話ケース1

 右手の甲の血管に、点滴の針は留置させます。少し痛いので麻酔をかけます。そこから、1日3回、ブドウ糖を赤血球を上げる薬剤を入れます。1時間ほどで薬剤の滴下が終了しますので、点滴が終了したら、生理食塩水を注入して、ルートを外してください。また、何回も同じルートを使用してください。

 そして、1日4回、耳たぶから白血球の数を測定してください。白血球の数値が低い場合は、生命に関わりますので、救急車を呼んでください。

 主に、在宅での治療になりますので、通院は月に1回ほどになります。

 外来では、骨髄液の検査をします。すごく痛いですが、我慢をしてください。それと、点滴の針の交換をします。最後に診察をして、検査結果を聞いてから帰宅をしてください。薬剤は宅急便で自宅まで送りますので、会計窓口で、都合の良い日じを時間を指定してください。

 治療の計画をして、1つだけ入院して行う治療があります。それは、膵臓にカテーテルを留置させる内視鏡手術です。その手術は、局所麻酔で行いますので、かなり痛いですが、我慢してください。

 膵臓から脂肪層を通して皮膚の上まで貫通させます。留置をしたカテーテルから薬剤を注入します。注入する機械を腰にベルトを巻きつけて日中を過ごしてください。その機械は、病院からの貸し出しなので、壊れた場合は弁償をお願いしています。

 この治療は、原則として一生続けます。しかし、学校や仕事には差し支えなく行えますから、安心して治療に専念してください。

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