応援コメント

第2話 明治時代 石走錬造の手記より」への応援コメント

  • 重箱の隅をつつくようで恐縮ですが、

    > だから、双子の片方を養子に出したり、間引きしたりする風習死体の状態が悪いから確かなことはわからないが、があったらしい。

    他の文の一部が混入しているようです。
    あと、第3話の

    > 「明治時代に陰織香沙音が住んでいたところ

    は珠江だと思います。気になったのでコメントさせていただきました。

    作者からの返信

    ご指摘ありがとうございます!

    修正します。

    編集済

  • 編集済

    プリンぽんさんの紹介で読ませていただきました。
    面白いです!

    そしてコメント欄の充実ぶりが素晴らしくて驚いています。
    指摘や考察が皆さん凄い。

    様々な要素が詰め込まれて、現代日本とは違った社会の様相が描かれており、とても読み応えがあります。
    天皇と高徳の価値観の対立に見られる、文明開化の在り方の功罪。その一方で、サンカの権次に先導されて分け入っていく山村では、日本の太古の民俗性を色濃く体験する。
    また、石走と珠江の距離感は、江戸時代の武家(あるいは良家)の男女といった印象で、「目の前にいるのに手を触れられない」感じのじれったさとままならなさが素敵です。好物です。
    明治時代とは、光と影のコントラストが強烈な時代だなと改めて感じます。

    プリンぽんさんから「歴史物書きとして何か感想を」ということでご紹介いただいた『君の屍をこえて』明治時代編だったのですが、私はせいぜい明治10年までの旧時代人です。
    全然わかっていないので、素人目線の感想だけ置いていきます。


    明治時代のうちのいつなのか、というのが気になりました。
    途中で、清と戦争をした後であるとか20世紀という言葉(珠江のセリフ)であるとか藤田五郎が老人として描かれていうことだとか、それらの情報から1900年前後だろうか、と推測しました。
    青梅線の開通がいつなのか、といった交通情報を知っていたら、時代感覚はサクッとつかめたかもしれないんですけれども。

    上記と関連するんですが、石走は明治生まれでしょうか。
    登場人物の年齢次第で価値観に大きな差が出そうな気がするので、明治生まれなのに昔かたぎとか、江戸時代の人間のくせに開明的とか、キャラのメリハリを付けるのに使えそうな気がします。

    富永が頭切村を「天保の飢饉のときに一人残して全滅したっていう村」と表現するところ、好きです。
    具体的に年号を言うわけではなく、当時の人間の生身の感覚として「天保の飢饉のとき」という過去の一地点が提示された。
    現代の我々が「話に聞く戦時中の暮らしは」というような感覚ですよね。リアルだと思います。

    せっかく石走が薩摩藩士の息子なので、藤田への嫌悪感を戊辰戦争だけではなく西南戦争とも関連付けてほしかったです。一言でいいので。
    藤田が天皇から下賜された刀を逸品だと検分するシーン、刀の銘柄を出すと喜ぶ人が多いと思われます。
    私は藤田五郎好きなので、出てきただけで「ありがとうございます!」でした。意地悪爺に進化した斎藤一、良いです! ありがとうございます!

    サンカについて、文学史的な意味合いも民俗学的な意味合いもよくわかっていなかったので調べました。
    民俗学的なほうでは、網野善彦氏の「非農業民」とおおよそ同じ人々を指すのですね。土地に縛られない人々をメインテーマの一つとする網野史観は大学時代に勉強しました(私自身が「海のサンカ」とも呼ぶべき海賊の末裔だから気になりまして)。
    権次のような「食えない奴」は好きです。


    ぐだぐだと長くなってしまってすみません。
    そしてピンポイントな話題ばかりですみません。
    ミステリは未知の領域なので、捜査の流れや伏線の張り方など全体の構成に関することは何も申し上げられず、むしろ「すごい(゚△゚*)。。。」という感じで、ぽかーんとしています。

    カクヨムコンの読者選考期間が終わったら、続きを読みに来ます。
    的外れなことや不快なことを書いてしまっていたら申し訳ありません。
    お邪魔しました。

    作者からの返信

    読んで頂きありがとうございます。

    石走錬造は明治生まれの設定です。

    明治時代編は、1900年の設定です。
    日露戦争は、まだ起こっていないくらいです。

    西南戦争については、石走の父親が、抜刀隊として徴収を受けるも、かつての同胞と戦いたくなくて従軍拒否。出世の道を絶たれる、そして、抜刀隊として従軍した藤田五郎からは、腰抜けとして罵られるという裏設定がありました。
    話の本筋とは関係ないかな、とカットしましたが、復活しようかと思います。

    三菱ヵ原は、三菱一号館だけでなく、白煉瓦の二号館も出来ていた年代ですがカットしました。

    読んでもらえればわかると思いますが、籠城戦大好きです。
    氷月さんの作品前から目をつけていました。
    本気で読まなければならないのはわかったので、1話目で休止しました。今度一気読みします。

    お時間出来たら、最後まで読んで下さい。

    編集済
  • いやーご指摘の部分をチェックするだけのつもりが2話最後まで読まされてしまいましたw 非常に迫力があり、二日連続の不眠確定です><

    ちょっと前置きとして、お話に出ましたサンカに関しては、三角寛のサンカ小説におけるような超人的な要素などが含まれる解釈でも、もっと別の解釈でも、小説とする部分においては問題ないと思います。ご指摘を受けるなら、私の解釈(独自言語など)のほうが小説のために便宜的に使っている部分が大きいと思い反省しました。差別用語か否かも問題はないと思います。ですが、サンカ研究の出発点が柳田國男の(原生日本民族)との初期解釈や(川魚漁をする流浪民)との枠組みとしての規定によって、その後の路線が決まってしまい、それを三角寛が小説としてさらにゆがませてしまった部分があり、現実的に本を何冊も読んでも実態は定かではないし、どのような解釈も決めつけができないのかなと思います。 すみません。一応、このお話が出発なので長々と書きまして><

    さて本作。本作と言っていいくらい密度が濃いw
    これが一話一話として迫ってくるなら恐ろしい。
    現実的にこれが長編の一部分ではあるのですが、一話だけで完成しているでしょっと思いました。
    これだけの迫力と完成度の作品に改善点など指摘するのは難しいのですが、一読者としての意見はどのようなものでも作者は受け止めねばならないとの法則に則りましてm--m 若干、お酒も残っており読み違え等々は折り返しご指摘くださいませ。


    余りにも密度が濃いゆえにところどころ若干のご都合主義的な展開が感じられました。むろん、圧倒的は筆力と迫力で押し流している部分ではあるのですが、構成上は改善点があるのではないでしょうか。

    不自然だと感じたのは、突然藤田さんが後半脈絡もなく出てくる部分。
    皇居内ですので三菱に行く寸前に突然現れるのではなく、大事に駆けつけて声をかける程度の描写が先にあった方がいいと思いました。

    >「これは、草薙の剣…」
    これは個人的に大いに蛇足だと感じました。
    先に私の作を読んで頂いているので、お前が言うな! な話なのですが。私の実験小説とこの作品とでは質が違うと思いますので、率直にそう思います。

    あと、天皇陛下が普通の登場人物として近すぎる描写があり、そこは不自然に感じました。最後半部分も、上記で記した予定調和になっている部分としての違和感があり、あまりに内容密度が濃いため、物語を進めるために致し方ないとしても勿体ないかなと思います。心の動きも、自然に感じられるまでに少し展開上ゆっくり及び読者が受け入れられやすい描写などがあればより完成度は高まるかと。部分で言いますと

    >私は体制側の人間ではあるが、末端の人間だ。一生搾取する側にはなれないだろう。正しき道はどれなのか、心が揺らぐ。

    このような箇所です。


    >首都東京の地中心部とは思えない姿だった。
    あとこの部分は書き損じかな?


    以上、無理やり抜き出して書きましたが、一読者の感じ方であり、読者である限りは自分は大作家先生だと思いながら感想を書くように普段から心がけておりますのでどうか大目にみてやってくださいm--m

    作者からの返信

    読んで頂きありがとうございます。

    その上様々なご指摘為になります。

    藤田五郎とは、皇居の外で出会った方が、良さそうですね。

    草薙の剣は、ファンタジーなら絶対授けられそうですが、この場合は…、蛇足ですかね。

    天皇陛下に対する距離は、完全ファンタジーですね。象徴としての存在として登場して頂きました。

    最後のは書き損じです。

    ご指摘を考慮して、直していきます。

    ありがとうございます。

    よろしければ、大正時代編以降もお読み下さい。

    引き続き、そちらの作品も読ませて頂きます。期待しております。

  • 壮大なミステリー、胸が躍ります。

    こういう形で斎藤一が出てくるとは…!

    明治に入ってからの斎藤(藤田五郎)は伝わっていない部分が多いだけに、新選組時代以上にロマンがありますよね。薩摩藩士を父に持つ錬造との共闘というシチュエーション、その手にかかって死のうとする場面も良かったです。

    自分にゆかりのある街が出てくることもあり、続きも楽しみです。

    作者からの返信

    読んで頂きありがとうございます。

    斎藤一と永倉新八は、かなり長生きしたのですよね。
    真偽の程はわかりませんが、逸話を残していますね。

    続きも読んで頂ければ幸いです。

    幕末高校生も続き期待しております。

  • 素晴らしいです!
    まだここまでしか読んでないですが、この章だけ読んでも十分に面白いです。

    文章が簡潔で読み易いというのはもちろんなのですが、シンプルな描写を補うべく時代をイメージさせるアイテム、人物や知識を効果的に配置してあったように思います。明治の世界観に浸らせていただきました。(へえ……郵便配達員って拳銃持ってた時代があるんですねぇ)

    難を言えば前半やや淡々とイベントをこなしている感があり、そのあたりは読む速度が出なかったのですが、後半の盛り上がりは予想外で夢中で読めました。まさかこう来るとは思いませんでした。半蔵門事件。偽史小説としての外連味もたっぷりですねぇ。

    私はエンタメラノベ専門なので的外れかもしれませんが、プロフィール欄に「書く方では改善点など〜」と書かれていらっしゃるのでせっかくだからご提案も書かせていただきます。

    前半の淡々とした部分なのですが、前半の中心である嬰児食人鬼事件を何かもう一捻りしたらどうか思われます。
    この章まで読んだ限り、嬰児食人鬼事件は導入として使われるだけで本筋とは独立した事件かと思われるのですが。
    一見しただけで『貧民に殺し捨てられた嬰児が野犬に噛まれただけ』と常識的に説明できてしまう事件なので、謎としての吸引力が弱いように思えます。そのため石走さんのわざわざ村まで調査に行ったりする特殊な捜査行動にも共感しづらい部分がありました。
    そのため背景を考えて、例えば「赤子は両手が噛みちぎられており、しかも右手と左手は別の赤子のものであった」みたいにして一見して不可思議な状況を作れたらいいと思います。火事があったため人通りが増えてしまい深く埋められなかった遺体を、飢えた犬がバラで掘り出してしまったため一致しない遺体が出た、と。これは一例ですが、こんな風な一捻り加えるだけで、読者の感じる吸引力が増すと思います。

    やや分を過ぎたご提案ですが、非常に魅力的でハイクオリティな作品だったのでむしろ積極的に提案をさせて頂きました。
    またこれからゆっくり次の章も読ませていただきます。

    ……もし嬰児遺棄事件が伏線になっていたらすみません。





    作者からの返信

    読んで頂きありがとうございます。
    的確な指摘、嬉しくもあり、自分でそこを考えられなかった悔しさもあります。
    そういう冒頭にすれば、後の大量殺人発覚の伏線にもなるわけですね。
    上手く直して盛り込みたいです。
    続きも読んで、御指南期待しております。


    追伸
    遅くなってしまいましたが、黒木さんの意見を取り入れつつ、自分なりに直してみました。
    遺棄された子供は二人にしました。双子とみせかけた別々の子供です。
    昔は、双子や三つ子が生まれることは忌避されるものだったようです。そこらへんも盛り込んでみました。

    長い話ですが、続きも読んで下さい。

    編集済