国王それは、如何なものか…
扉を開けた先は、庶民の俺たちじゃ一生かかっても買えそうもない高価そうな品物ばかりが並んでいた。
こんなにいっぱい何に使うんだよ…
俺は、驚きとため息が混ざりあったような気持ちになった。
「はじめまして。高石 竜平君」
いかつい声にいかつい顔。俺は、すぐに分かった。
この人が現在のラミネール王国の指導者であり、ラミネール王国の国王であると。
それにしても、気になる……………
あの国王の隣にあるぬいぐるみの山は、いったい…
「どうした?あぁこれか…可愛いだろわたしの自信作だ」
えっ!それも手作り!?
国王が、、嘘、だろ?
「どうした黙りこくってもしや緊張しとんのか?」
「えぇ、少し…」
「そうか、そうかまぁ気楽におれ」
俺は、国王つったらもっとお堅い人なのかと思ってた。
でも、この人を見てると…まるで…
「お父様。それそろ本題に入って下さい」っとクラリスが割り込んで話してきた。
「あぁ、そうだな。……では、これより高石 竜平君には、対価を支払って頂こう」
「あの、すみません…」
「なんだ?」
「俺が、払う対価って何なんですか?」
「それは、、」
「それは、」ゴクリっと唾をのんだ。
「君の人生だ」
人生……人生!
「えっ、あのっ、人生って…」
「文字通りの意味だが」
俺の人生。あぁ、つまり借金返済が
出来るまで一生はたらけということか…
「では、改めて自己紹介してもらおうか『君の新しい義理の妹たちの前で』」
「わかりました…。んっ?義理の妹たちって…」
「何を言っているんだ?君の人生を対価にしたじゃないか」
国王は、不思議そうな顔で俺を見ていた。
俺も不思議っと言う表情をしながら国王に問いかけた。
「すみません、もう少し詳しく教えて頂けませんか!?」
俺は、今の状況が理解できず、めちゃくちゃ焦っていた。
「仕方ないのう、つまり君は、『次期国王候補』なんだ。そのためにこれから、わたしの息子になってもらおう。丁度娘達が、兄が欲しいと行っておったしな」
へー、っじゃねぇよ!なんだよ国王候補って!?いきなりすぎんだろうが!
対価ってそんなんでいいのかよ!?
いいのか?いいのかーーー!
俺の頭は今の状況が整理できず頭がパンク状態だ。
だ…だれか…今の俺の状況教えてくれーー!
「大丈夫ですか?お兄ちゃん」
っと、クラリスが俺の方へ近寄って心配していた。
相当、俺はひどい顔をしているんだろう。
「あぁ、だい…って!えっ、えっ、おまっ、今お兄ちゃんって、えっ!?」
「はい。だってこれからはわたくしのおにいさまなのでしょう?」
彼女は、キョトンとした顔で俺の方を直視していた。
「…えっ、あっ、そうですね」
しかたねぇな、これも親父がのこした借金の対価だもんな…
おれに、妹ができました とけい @aikachapy0821
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