第2話


「駆け巡れ<驟雨>」


やるか。

アレクシアもそれを理解したようだ

「ソウルロック解っ!!」

アレクシアは固有武装を持ちソウルロックを解除した。しかし、氷雨はソウルロックを解除しなかった。

「まさか、あなたソウルロックも解除できないのにあたしに勝負を挑んだというの!?」

「あぁそうだ。俺はソウルロックを解除できない。」

固有武装、驟雨を持ち前に駆け出した。

アレクシアは、クラウ・スラストを構えた。

(ソウルロックを解除しなければ、魔力も身体強化も固有スキルも使えない。彼はどうやって勝つ気な  の?)

アレクシアは疑問を抱いていた。

そしてアレクシアは彼と衝突した。

「っはぁああああああああ」

アレクシアは猛攻撃を仕掛けた。一発で仕留めるはずだった。なぜならテクニックで負けを知らなかったアレクシアがそのテクニックを存分に使って氷雨を襲ったと言うのに。

そして、経験からアレクシアは悟った。

(こいつ、強い)

魔術を使っていかないと負けると踏んだ彼女は、この試合で魔術を使った。

「雷光よ敵を貫け<ライトニング>」

そうアレクシアが言うと、氷雨の足元から雷が出て来た。氷雨はその術を回避。すぐさまアレクシアがその雷の中から出てくる。

「雷よソラスに宿れ、<界雷>」

激しい雷が彼女の剣にまとわりついて氷雨を貫こうとしている。おそらく回避は不可能先ほどの技より迫力はないが、一点に術が集中している常人なら食らってしまったら致命的だ。しかし氷雨はそれを彼の固有武装驟雨で受けた。彼の固有武装は硬いため氷雨には一つも傷がつかなかった。

「この程度かよ」

「行くぜ」

彼はアレクシアと衝突した。

「かかって来なさい」

「霧島抜刀術5の型、五月雨」

ガチャッという音をたて剣を防いだかと思った瞬間、驟雨はソラスをすり抜けた

「なっ!」

彼女は大きく後退。さすがというべきだろう剣で防ぐべき攻撃を即座に回避に移したのだから。

「これは躱されちゃったかぁ~」

「じゃあこれはどうかな」

「霧島秘術1の型、水無月」

そう言うと氷雨は自分の体重を全て驟雨にかけてアレクシアに対して突進した。

(こんなもの躱せば問題ない)

そう思って右に50センチほど右に躱しカウンターを喰らわせるはずだった。

「ックァ....」

なんとアレクシアの腹にめがけて剣が月のように曲がって彼女をかすった。

「なぜ?なぜそんなにも私のことを読めるの!?」

「っは、あなたなぜ「魔眼」を持っているの!?」

(待て、私は今「魔眼」を見てしまった。つまr...)

アレクシアは意識を失った。

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一流魔法師妹と三流剣士兄 @yanacho46497

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