ファンタジー世界の構築というものは、独自の魅力ある設定が大変なものですが。ここまでぶっとんだ「独自の魅力ある設定」があるものも滅多にない。おしゃれイズパワー!おしゃれイズストロング!凄まじくパワーと魅力溢れる設定が背骨として一本通ったファンタジーです。
このタイトルでこの内容は全く想像できないwww冒頭もいい感じで進んでいたのに、こんな笑わせられるとは思わなかった。個人的にはタイトルはもっとキャッチーな感じにした方がいいと思うけど、まぁこれはこれでありかな?とも感じました。
本当に、この世界でのおしゃれって何だよ(笑)一つは外見を着飾る行為だし、一つは自分の地位を確立するものだし、一つは勝つための手段という、複雑怪奇なお話でした。
かっこよさで競うとなると、どうしてもベストドレッサーコンテストを思い浮かべてしまいますが、それをこの話ではより直接的な話にしています。というか、もはや攻撃力に等しい(笑)でもRPGのパラメーターって、HPや素早さ、防御力、攻撃力と全て戦う時に必要なものなので、かっこよさで戦える世界観があってもいいのかは?と思いました。
一体どうすれば、こんなしっかりとしたバックグラウンドを持った世界観でギャグをやろうと思いつくのか?一つの大陸を各々の国毎に策謀渦巻いているはずが、そんなものは捨ててしまえといっそ潔く捨て去ってギャグ一本に全振りするなんてありなのか??タイトルが硬い感じなので全然想像と違う内容なのでそういう意味では裏切られましたが、面白いか面白くないかで言えば、相当笑いました。
こういう話は、最後はスッキリ勝つものが多いのですが、こうきましたか。こういう落とし方も確かにあり、この話のキャラクターたちからすると、こういう終わりもある意味納得できるな、と思いました。
笑いながらも、二転三転する展開を楽しみにしながら読むことが出来ました。
登場人物が異国の地で、おしゃれに悪戦苦闘する話だと思いきや、そういう話ではあるんだけれども何だこれ!というお話でした。でも、このタイトルだったからこそいい意味で中身に裏切られたのかもしれません。
ただただ唖然としつつ笑いながら読んでしまった。
バカです。断言できます。この話はバカなんです!でもそれでいいと思うし、それがこの話のいいところだと思います。どうせならもっとバカに振り切って、タイトルも『もしも異世界の忍者が異世界でおしゃれをしたらテストに不合格になった件』とかにしてしまってもいいと思いました!