【詩】『仮面(ペルソナ)』

夜が眠らない 時代ときで過ごす心

知らない間に 両手で温もり隠す


その指先は声を求める度

小さな罪を背負っていく


月夜に消える その人影は

明日へはばたく どこか悲しい

はかない鳥のようね



罰を浄化するため 夢の地図広げ

霧がさまよう中で 辿りついた街は


無機質な微笑こぼす 人が住む

ひび割れた仮面ペルソナの世界


月夜が照らす その人影は

孤高の波に 翻弄ほんろうされた

鮮血の異邦人



月夜を惑わす その人影は

すれ違いのまなざし入り組む

背中合わせの時間


風の鳴き声に 旋律メロディをのせて

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