動物たちの日常
ワシントン州 ウッドランド パーク動物園 二〇一四年六月二日 午前一〇時〇〇分
トーマスの何気ない一言により、急遽ワシントン州にあるウッドランド パーク動物園へと向かう香澄たち。午前一〇時〇〇分ごろに動物園へと到着した一同は車を降り、ハリソン夫妻が人数分のチケットを購入する。購入したチケットを彼女たちへ渡すと、
「……さぁ、楽しい時間のはじまりだよ!!」
ケビンの一言が合図となり、香澄たちは次々と入園する。
香澄たちがいざ動物園へ入ると、そこには色んな動物たちが彼女たちを歓迎してくれた。約九二エーカー(東京ドーム約八個分の広さ)もの巨大な敷地の中で、クマやシマウマなど多数の動物が生息している。
「わぁ、すごいなぁ。あんなにシマウマさんがいる。……あっ、あっちにはライオンさんが寝てるよ! あの寝顔、まるで猫みたいだね!」
初めて見る野生動物を前に、すっかり気分が高揚しているトーマス。
「えぇ、本当ね。……ほら見て、あっちにはオオカミもいるわよ!」
「本当ですね。何だか私、子供のころに戻った気分です!」
「……さぁ、みんな。今日は思いっきり楽しみましょう!」
そんな風にはしゃぐ香澄たちの姿を見て、ハリソン夫妻もいつになく上機嫌。
「……トムと香澄たち、あんなに楽しそうにしているわ!」
「そうだね。……せっかく動物園に来たんだから、僕らも思いっきりこの雰囲気を満喫しないと」
そう言いながら、さりげなくフローラの手をつなぐケビン。香澄たちの楽しそうな雰囲気に触発されたのか、ハリソン夫妻も学生に戻ったかのように、気持ちが舞い上がっている。
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