期待の学生ー香澄ー
楽しく拝読させていただいております。彼女の大学生活を追体験しているかのごとき、自然な流れで周囲の人物との関係や環境が紡がれています。そこへハリソン教授が橋渡しをし香澄と深く関わる事になるであろうトーマスが登場します。様々な事柄が連想される繋ぎ方で構成が十分に錬られていることが伺えます。その基盤がしっかりしているからこそ文章が生きいきとして見えてきます。
失礼でなければですが、月影 様は舞台脚本のご経験がおありなのでは? 文章のディテールが脚本の様だと思うのは間違いではないはずですが。
ともあれ、これから毎晩の楽しみが一つ増えました。ありがとうございます。
作者からの返信
水色 奈月さま
こんばんは、月影 夏樹です。温かい応援コメントありがとうございます。
楽しく拝見させていただいているというご感想を聞き、安心しました。ウェブ小説で人気が集中する転生シリーズのようなワクワクするような作品ではないため、最初で飽きられてしまうのではないかと不安でした。むしろ毎晩の楽しみが増えたという言葉を知り、作者としてとても光栄です!
そしてご質問に関するお答えです。私自身脚本を書いたことはございませんが、学生時代に少しだけ演劇をしていました。また海外小説も好きで、その流れでシェイクスピアも読んだことがございます。
ですが一番の理由として、私が執筆をする際において「登場人物に深く感情移入をする」という作風が、深く関係しているのかもしれません。
(以下は少し長文となるため、飛ばしても構いません)
この度水色さまがお読みになっている『命の天秤』という作品は、「心の交流」をテーマにする小説です。2人の主人公(高村 香澄とトーマス・サンフィールド)の異なる視点から進むストーリーで、「未来を夢見て歩き出す」「未来に希望を無くした心の葛藤」と相反した心情がポイントとなります。
また「心理学は堅苦しい学問だ」と思っている方も少なくなく、そのような考えを払拭させたいと考えました。その一環として、「補足説明」を別途設けたり、登場人物やストーリーに親しみを持ってもらうため「あえて相手の呼び方を日本風に統一」という工夫を凝らしました。(詳細は『心の天秤』という作品でご紹介していますので、そちらも是非ご覧ください!)
これらの要素が上手く重なり合った結果、心の交流をテーマとする『命の天秤』が誕生しました。
長文失礼致しました。そして今後とも応援よろしくお願い致します。
まるで翻訳された洋書を読んでいるかのような気分です。海外小説のような文体のおかげでしょうか、物語の舞台の雰囲気をうまく出しておられますね。心理学はあまり詳しくありませんが、興味のある分野です。楽しみに続きを読ませていただきます。
作者からの返信
藤之森 ちょろり様
こんばんは、月影 夏樹です。応援コメントありがとうございます。
「翻訳された洋書を読んでいるかのような気分」という感想をいただき、とても光栄です。作風については、私が海外小説(特にダン・ブラウン氏やスティーブン・キング氏)が好きなことが、関係しているかもしれません。
そして藤之森 様のペースで構いませんので、お時間のある時に続きを読んでいただければ幸いです。
今後とも、よろしくお願い致します。
香澄さんはこの依頼を受けてしまうのでしょうね。人がよさそうですし。
あと時の万華鏡の方をちらりと先に読んでしまったので、結果まで想像してしまいました!
作者からの返信
himekonさま
こんばんは、月影 夏樹です。応援コメントありがとうございます。
確かに人が良いことも関係していますが、何よりケビンは香澄ちゃんが昔からお世話になっている叔父のような存在です。同時に香澄ちゃんにとって悪いお話でもないため、この先も彼女の心は揺れます。
そして結末に想像がついてしまう展開ではありますが、だからこそ香澄ちゃんたちがどのように接してきたか、見届けていただければ幸いです。
今後とも応援よろしくお願い致します。