【追加記事】ラノベのチート表記で考えること

 これ、まだ考えねばならないことがあるんで中途なんですが気付いた点だけ。


「チート」ってのは、ゲーム界隈では完全に蔑称でした。裏返して、そうでないのにそうとしか見えないプレイヤーへの、ちょっとしたヤッカミ含めた賞賛にも使われますが、まず99%蔑称です。


 チーターとか、チート使い、とか言いまして。単刀直入に直訳すると、

「弱いくせにズルで強いフリして粋がってんじゃねぇ、」

 です。


 それが、ラノベ界隈ではフツーに賞賛の単語で通用する。どうも、まんま、ゲーム界隈では唾棄される行為そのまんまなのに、それが賞賛されるかのようだ、と。

 つまり、自分の努力に寄らない補助ブースター付けた状態でトップに立ったヤツを、どうしてラノベ読みたちは賞賛すんのか解からないというわけです。


 ゲーム界隈では皆、規定のルールを守り、皆同じ条件下で強さを競うのですが、そこへ外部の力を自分だけ持ち込む行為で、他者に差を付けようという浅ましい根性のヤツってのが出てくると、「チーター」とか呼ばれました。

(同様で、重課金者というのもある種のゲーム界隈ではバカにされました)


 ところがこれ、ラノベタイトルによくある単語のひとつと捉えるとまた別の見え方が出てきます。「ヘタレ」「ぼっち」他にもあるでしょうが、私はあいにくラノベは門外漢で知りません。


 つまり、「チート」というのは、ゲーム界隈で使われるそのまんまの「ズル」として主人公に付加されるものの、それはあくまで補助、本題のテーマはそれを使って俺TUEEEすることではない、と言えるのかなと思います。門外漢なので以下略。


 読者に支持されるチート持ち主人公、ただ強いだけではないだろうと思います。書かれる方は、そういう視点でも分析してみてください。とかく、ラノベ界隈はどうやら反骨というか、カウンター精神が盛んで、何事も逆張りしてくる風潮があるようで、それも関係しているのではないかと思います。


 つまり、チート使いの擁護のようなカタチで現われたのが最初だったのではないか、という感じです。

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