コンセプト整理
現段階は、人によってまちまちな『元ネタメモ』が、いちおう全て揃った状態です。そう捉えておいてください、構成の段階に入ってんので、いちおうは足したり引いたりしない方向で、調整していきますんで。
ストーリーだったら、この段階に入ってたらもう「完結」してるってことね。
私は完成原稿に近い文章の束でこれを始めますが、人によっては前述の通りでプロット段階でやるって方が多いです、二度手間だし無駄が多いからね。
ここまで来たら、大筋の流れ的なものはもう変わりません。それやるともう1からやり直しに近いんで、すっぱり棄てた方が早いからです。ちょこちょとっと枝葉をいじるだけで、根幹は動かせない段階。なので根幹からがダメだったりしたら、もうここまで来たらどうにもならない、と。
これ、根幹がダメっての、プロットのあるなし、思いつくままか計画的にか、どんなやり方でやろうが――いかん、いかん。(ついつい細かな解説入れたくなる悪い癖ですが、もう構成段階なので以前に書いたことは繰り返さないようにしないとね)
ここまで来てんですから、サクサク行かないとです。前に書いたとあっても読み返さない人はもう放っておいて、親切もほどほどにしないとね。
一度書いたことは、読み返せば済む話なので繰り返さない、これがスマートに構成するための一番大事な点。だから、一度読めば解かるように解かりやすく書くのだし、演出的なものでもなければ二度書く必要はない、と思って重複文や余分なエピソードは削ります。
書き手は、読者が解かりにくいだろう部分を先読みで解説入れながら執筆しますから、重複した文章も出来やすいわけですが、構成まで行ったらもうその親切心は一旦横へ置かねばなりません。余計な親切を削り、言葉足らずを補う、これです。
何を削り、何を足すか。本文を書いていた時とは違い、構成段階では目安を持ってきて、これを判断します。この目安がコンセプト。
このエッセイならば、誰を読者と想定するのか、今一度確認しながら元ネタを精査するというわけです。書き方講座ですから小説書きたいと思ってる人ですわな、だけど、タイトルを加味すれば、その書きたいと思ってる人ってのも「ざっくりと」で書かれたようなものでカンタンに読み込みたい、という話になってしまう。
さてさて、ここで私の元ネタ原稿の束を読むと、大半の原稿がそんな読者を想定してはいないって気付けますよね。じゃあどうするか、原稿の書き直しかタイトルと想定読者の見直しか、となります。(楽なのは後者なんで私なら後者一択ですけど)
タイトルと想定読者層の変更も含むのが、この、構成の段階なので、普通はどんなカタチでの発表より前になるプロットの段階でやるのだ、というワケです。
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