キャラクター論③=キャラのプロフィール=
これは各自でやりやすいメソッドを作り出すのが一番ですが。ちなみに、私は自分の創作でキャラのプロフィールなんぞ考えません。順次発掘してます。プロットや冒頭部さえ後からガシガシ変更したりするんで、連載は厳しいです。(笑
で、キャラクターに生命を吹き込むって話ですが。これ、コツを掴めばほんと簡単なんですよ、一般の市販小説で人形みたいなキャラを探すほうが難しいでしょ、これが出来て当たり前ってのがプロのラインだと思います。魅力を付加すんのが至難の業ってだけで、生きたキャラにする程度は簡単なんです。
極論、文字数を割けばどんなキャラでも生きますから。5000字かなぁ、最低。
パズラー系のミステリとかテンプレ系とかはキャラに対してはあんまり言われないジャンルなので、ジャンルによるし、作品のウリにもよるんですが。
開幕いきなりの数千文字で勝負をかけねばならない的なトコがあるじゃないですか、初動というか、読者の興味を引くトリガーというか。そういうのの兼ね合いで進めていくのが面倒ってだけで、キャラを生き生き書くのは文字数を使えばさほど難しい話じゃないんですね。
一つ注意を書いておくと、極端な行動や言動を取らせると、記号的に見えます。バリエーションも限られてしまうんで、多数のキャラを生み出すうちにネタ切れします。アニメで髪の毛の色を現実にはない色にするみたいのと似たメソッドですけども、人物の差異ってのはそんなトコにはないんですよ。
なかなかうまくいかないって人は、物語を書く時に、人物中心に進めてみてください。頭の中に今後の展開があると思うけど、そっちを優先せずに、キャラの考えとかリクツを立ててあげる。キャラにポリシーとか人生哲学を持たせるって感じですけどね、それに従った行動を取らせて、展開の方をそっちに合わせるんです。これが逆になるとキャラが記号化するんで。
展開のバリエーションが豊富に出せるほうがいいんですよ、ドラえもん理論ですが、目的地が同じなら手段は新幹線でも飛行機でもいい、というヤツ。だから、あまりガチガチにプロットを組み立てると大変というのはそこです。私は箇条書き程度しかプロット立てませんよ、どうせ改稿だのなんだので書いた場面ごと斬り飛ばしたりがザラですからね。
キャラの思考というのが大事なんです、姿カタチ、癖だのよりも。シミュレーション出来る程度に性格とかモノの見方が定まってないと、ブレブレで芯のないキャラになったり、記号的になったりするんです。
それはちょうど、知人の行動を思い出して「あの時はあんなだった、」みたいな感じです。だから、モデルを付けるとやりやすいと言うのです。それと、スケジュールの方を合わせなきゃだったりするんで、ミステリのパズラーなどは大目に見ていいや、となるんですね、両立が大変だから。
そういえば、「フェイク」を書いた時に貰った感想が「これはミステリが主体なのか人間ドラマが主体なのか、それともホラーがやりたかったのか、どれ?」てのを言われまして……3つ全部だよ、と答えられなかったのは自信がなかったからですね。
テーマは絞らねばいけないのかとか色々を思ってたんですよ、読者は三本柱なストーリーなんか脳みそ疲れるから読まないかなぁみたいなことを悩んでまして。くだらない悩みです、最近のテレビドラマなんてのは連立テーマがザラですもんね。
まぁ、Web向けじゃないですけどもね。(笑
創作論は書き手の数だけあるくらいに思って、これも一つの手法、もし試行錯誤の最中ならば一度真似してみようかなくらいに思っておく、くらいで。アイデアのパクリは呪うけども、手法のパクリはどーぞどーぞで無罪なのよな。
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