「作者は死んだ。」ブンガクの細道⑤
AさんとBさんで見え方が違うモノ、いや、いっそ十人十色でそれぞれ解釈違っちゃうみたいな事柄の例題を探してきました。
「毒親問題」とかね、あったけどももっと簡単なのは、今まさにやってる「描写の是非」なんてのはドンピシャリでしょうよ。(笑
どのくらいの描写量が適切か、なんてのはそれこそ十人居たら十人で違うわい、と。こういうのを、あまねく多くの読者のご意見を反映させて、なんてのは無理でしょ。だから一人に絞るのです。一人ひとりが別個であるということは、そこに低通するあらゆる認識は、やっぱり一人ひとり別個にならざるをえない。共通モノサシという認識がマボロシ~。(笑
人は他者を解かりえない。鏡に映すべき対象者としての他者が消え去るのだからして、そこに人は自身をも映しえない。推測のみ。その証明は為しえない、とね。
んでですね、「ぜんぶ違ってぜんぶイイ」なわけで、その対象、10人居れば10パターンのどれを抽出しても、ぜんぶ違いながらもぜんぶ正解なわけなんですが、そこに出てくるのは全てがまた「自分と違う」という結果しかないわけです。
そりゃそうだわ、工場生産品と違って同一規格でまったく同じって、天文学的数字になるよ、そのくらい豊富なバリエーションを誇るのが「生物」ですわ。類似性は図れても、類似に留まるのね。(笑
同じでないものを同じと数えるのは馬鹿げている。
人類共通だの、普遍だのが、ほんとのとこは無いのだから、類似性でひと括りにしたグループ的枠組み程度の判定でね、こんなモン、ブレブレになるの当然だっての。
グループ内訳ってのがすでに分布的にバラケてんだもん。だから、複数を基準にしたら、例外なくブレるんです。厳密なトコではね。
だから、ブンガク的手法では、そういうボンヤリした基準は無しにして、分布的なグループのね、平均値ど真ん中っていうこれまた存在しない中心点を、作成法の基準値に据えたわけですわ。計算上では出現するからね、リアルには存在しなくても。読者の誰一人としてピタリとはマッチングしないとしてもね。(グループ構成員に関してはそれぞれで一部は当て嵌まるという認識を与えるのですが)統計学的なモン。
統計的な理解ってのは、ひと口で言うと「解かったつもりになってる」ですわ。
そゆことです。(補足あればまた付け足します)
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