キャラをベツモノに、個性を付ける⑧~メタ~
「メタ」である。
これがあるが故に批評という行為は非常に厳しいモンになる、それが「メタ」。
メタ設定だの、なんだので使われるアレである。とか言いつつ、実は私もよく解からない概念だったりする。なんのかんので便利に使われ過ぎていて定義は置いてけぼりだったからである。「ラノベ」といって定義がないのと同じであ~る。
ところで、「、」とか「。」とか、まぁ「。」は文末にしか使いよーがないから間違うわきゃねーんであるが、これをどこに打つかは悩ましい問題である。私が批評をやってた時には、ほぼ無視を通した事柄でありますな。「、」の打つ場所はよほどヘンな箇所に打っていても無視だったと思います。個性だし。
同じく、単語とかヘタすりゃ修飾語で似つかわしくないものを使っていた時でも、それが中高生向けのいわゆるラノベに近しい作品と思えば無視しました。それで同じ評論陣の中でも喧々諤々やったりもしたもんです。『なんとなく、漠然とでも、解かったよーな気がするならOK』の基準。読めない漢字とかもスルーです。
これには持論があって、深読み文でないなら修飾語やら何やらはただ「雰囲気付け」に付いてるだけなのだから細かく見る必要はない、という考えからでした。
読者だって、文学や文芸を読む読者のように深読みをしてはいないのがはっきり解かりましたからね、意図の正確さより雰囲気重視で判断しました。だから執拗に、あなたが書きたいのはラノベですか文学ですかと聞くわけです。
アレです、イラストとかで骨格的には間違ってても味があるならOKなのと一緒。私は、批評をする際にはラノベならラノベ読者の目で、文学なら文学読者の目で読みますので。
それを気にしなければならない文化圏と、気にしなくていい文化圏があり、気にしなくてもいい場所ならば気にする必要はない、という考え方。そのヘンテコリンな用法が逆に、作家の個性になっている事もあるのでね。
そういった事柄を一切合財含めて、「メタだから」で済ませてしまえる便利な概念として理解しています。実際は違うのかも知れないけどね。阿吽の呼吸ですわ、通じる者同志が通じるならば別に構わないのです、むしろこのメタ具合が標準的でないとどうにも仲間はずれな感覚になり、敬遠される可能性もあるのですね。自分が何処に居るのか、どこを目指しているのかは、かように大事です。
ジャンルとか読者層とか、枠決めはいろいろがありますが、ようするに「似た感じのものを纏めた場所」という事です。そこに分類されるカタチを保つ事が大事。
メタフィクションとかメタ発言といったものがとにかく幅を利かせているのがラノベ界隈なので、ここを文学文芸の理屈で解析しようとすると必ずこの「メタ」に阻まれてしまうのですわな。だから解析の為のリトマス紙からが変わる、と。(笑
メタフィクションに関しては、非常に重要ごとながら、説明は難しいので各自で調べてみてください。私自身も漠然とした理解しかしていませんので悪しからず。
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