前のエピソード――キャラをベツモノに、個性を付ける①

　あ、さて。問題の作品はいろいろが最初から「アカンヤツ」です。問題点を箇条書きで挙げていきます。

１、タイトルと中身の差が、日本広告機構さん来ちゃうよ案件。

２、お気軽ラノベと見せかけて、がっつり本格推理小説。

３、テーマとかガジェットが、はっきり社会派でおまけに政治。

４、主要キャラクターはラノベらしい設定をつけたので、なんだか痛々しい。

５、主要キャラとサブキャラの温度差が、児童向けアニメと土曜ワイド劇場。

６、主役の二人が他のシリーズのキャラとウリ二つ。（これは同時進行の罠だ！）

７、作者はむしろラノベ方向への修正を諦めようとしている。

　いや、いーんだよ！　イマドキ、ラノベったってピンキリあるから！　がっつり大人向けなのもヨユーのよっちゃんだから！　本家の恭介だってそもそもラノベと言い張れば充分ラノベで通用するから！！　本格推理モノってラノベだから！！！（暴論

　学園モノと見せかけて、ガッツリ政治家の汚職だの何だの扱うけどモーマンタイ。クドいとこの薀蓄話だのをしなければ、舞台装置で政治だの汚職だの出てきても大丈夫だと思うのだ。専門性に寄らねばセーフだ。皆が知ってる郵政改革をなんでなぞったと思うんだ、てね。そんで作品構造が『藪の中』だったりもするが、多少複雑でも有名作だし皆知ってる、ダイジョブダイジョブ。

　ラノベだと言えば、ラノベになるんだよ！

　出てるレーベルがラノベなだけ、その言葉を信じるっ！

　テーマやガジェットに合わせて、まずは人格矯正と文体改造、思い切りヘビー方向へ舵を切りたいと思います……（山田さん浮きまくるな、きっとな、）