「人間を描く」
はい、ようやく文学・文芸系の小手先の技に講座を移していけます。
お待たせいたしましたー、前フリが長い長い!(笑
文学・文芸が、特にテンプレ小説やWeb小説、ラノベからは、遠い場所にある小説群だという事が理解されたなら、次は文学・文芸のキモが「人間を描く」にあるという話をしておかねばなりません。
これは、魅力的なキャラクターを創造するということではありません。
一人の、生きた人間を描き出し、その価値観がどうあるかを伝えるという事ですから、キャラ小説というのはそもそもで違います。どこかにこんなヤツが居ると思うほどのリアリティをもって描くわけなので。
魅力のあるなしで考えるわけじゃないんですね。そこが間違う元。
ここの部分、文芸は人によっては意見が分かれるかもです。わたしも、文芸はエンターテイメントという立場において、そちらを優先するならば必ずしも遵守する必要はないと思います。
人間を描く、というのは、ですから「リアリティを持った一人の人間」を書く、という事になります。読者が読んで面白いかどうかが基準になるわけじゃないんです。
その人物の価値観を、ちゃんと読者に伝えて、どう感じ取るかは読者任せ。
この辺りは作者さんごとで考え方が違ってきますが、私はそう解釈してます。
「こういう物語、面白いでしょ?」という作品。
「こういう価値観の人間、どう思う?」という作品。
その違い。
もちろん、両者は両立します。なので、カテゴリからはみ出る作品が生まれるんですね。だけど、片方ずつもまた「正」なのです。どっちを目指してもいい。
単純に、小説の技巧には補正値があるんで、プラスに働くケースとマイナスに働くケースがあるから、それぞれの小手先技は注意して使えよ? て話なだけです。
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