文章の文化圏

ウチら、ずっトモだよ!ゆいかがいった。泣けるよね、おなかの赤ちゃん始末してさ、さとしはどっか消えたけど、ウチら、ずっと、ずっと、ずっトモだよ!




 もう少しギャル語らしく特殊文字とか使いたかったんですが、エセなんで解かりませんでした。けど、なんかこういう感じだったはず。

 これがもっと2~3千文字ほどもあれば、立派にこの形態の作品になるはずですが、残念ながら私にはこれ以上はボロが出るので書けません。例文引用で掲載したかったところです。


 ここまで極端になるととても解かりやすいはずです、これは記号とか暗号に近い構造になっています。その文化圏に属さない者にはチンプンカンプンですが、属した読者にすれば、これで充分に通用しますし、モノによっては泣ける作品にもなります。

 片方にチンプンカンプンだという読者と、感情を掻き乱されるほど没入できるという読者とが生まれています。


 使用言語が違う、という程度の話なのですが。


 テンプレ作品というのも、一種の記号暗号であり、文化圏に属するかどうかで読み解けたり解けなかったりするのです。

 ラノベと文芸、さらに文学もそれぞれが多少は文化圏というもので固有の文化があり、それはその文化圏に馴染みがない者には理解出来ません。


 最たるものは、文学文芸で使用される文章です。これの技法は多岐に渡り、微細なものが多いわけですが、文化圏に属さない者は勘付くこともないモノが多いのです。


 テフロン加工のコーティング層が三重か四重かなんていう些細な事ですんで、別に気にしなくてもどうという事はありません。マニアックな層だけが「これは四層だね、」なんて悦に入るだけですが、クラスタには三層より四層の方が良いとされるんです。それは文化圏外の者には意味が解かりません。

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