文章の落とし穴
文章力ってなんでしょうか。実は定義は曖昧です。しかし、確実に言えることとしては、文章力がないとスローな展開の物語は書けません。スローさに読者を繋ぎ止める力は文章力の高さなので。
それと、文章力の高さは読みやすさではありません。
冗長でダラダラとした展開の作品を書かせてみれば一発で解かる、それが文章力。なぜなら、冗長でダラダラした展開を読ませる為に発達してきた技法だからです。
伝えるだけなら簡潔明瞭な方がいいわけですから。
しかし、この文章力、発達の過程でこんがらがってしまい、読み手にも別の能力を要求するようになってしまいました。読み慣れているという経験値、すなわち、読解力です。なので、目指すジャンルによって文章力とされるモノが違ってきてしまったのです。内輪の暗黙ルールというのは、現代ではどのジャンルにも存在します。
読みやすいのになぜか面白くない作品というものは、実は文章力が足りていないのですね、内輪の暗黙ルールに従った、特化した部分の力不足です。
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