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2017年11月21日 10:05
襲の色目、綺麗ですね。まさに日本美の極致ですね。重ねの色目にまで名称がついているのですものね。そしてこんなお衣装を揃える方々は贅沢の極みですね。余談ですが、倉木麻衣さんがPVで着用した十二単が総額800万円だったとか。(重量は20キロ越え)すごいですよね。でもPVはとても綺麗です。本物はさぞや、ですね。高貴な方々との会話のやりとりやその場の描写。目の前で繰り広げられるドラマのようですね。
作者からの返信
お読みくださり、ありがとうございます。 わたしはTVのMステに出演されたおりに見ました。やはり華やかさは、振袖以上で、とても綺麗でした。次週は『十二単で階段から降りる姿を』などと無茶ブリされてましたが、本当にやったのかは、仕事で見れなかったので、謎です。 平安貴族のお姫さまは、牛車などから降りるさいは傍仕えの手を借りたようです。しかし、その傍仕えはどうやって降りたのかは、どの資料にも記述が無いので、やはり謎なのです。(笑) 襲とは色のグラディエーションなのですが、これも謎多きもので、ネットで調べますと出てくるわ出てくるわのザックザクです。 桜だけでも、萌黄桜、薄花桜、葉桜と十種類以上、それも殿方の直衣の重襲とは色目が異なり、おまけに時代が変わると微妙に色が異なったりするのです。 どうやら平安末期に源雅亮(みなもとのまさすけ)が著した『満佐須計装束抄(まさすけしょうぞくしょう)』というものが、鎌倉時代、室町時代と新たに書き直され、その中からどの本を参考にするかで変わるようです。 わたしはなるべく摂関時代のものをと思い、清少納言の『枕草子』を参考に致しました。 その四で登場いたします頭中将の直衣は、中宮定子の兄の伊周(これちか)が清涼殿にて、帝に謁見されるさいに着ていた物です。 今のテレビや映画では、直衣は黒で、その下の指貫(袴の事なのですが、今の袴よりゆったりしていて、足首で結わえて絞ります)は白と相場が決まっておりますが、実は直衣とは、それまでの色による位階の区別を取り除いた雑袍(ざっぽう)であり、色々な色の組み合わせがあったようです。現代のサラリーマンのスーツと同じですね。 しかしながら、この『枕草子』は位階の上位の者、所謂、色許されたる者は出てくるのですが、紀乃のような下っ端はまったく触れられもしません。 ですから、色許されざる者がどういう色目の物を、どう着こなしていたかとなると、まったくの謎。 わたしのような十二単や直衣などと縁のない庶民に取ってみれば、紀乃の心の中の愚痴、「貧乏人の敵」とは、正にわたしの心の叫びを紀乃に言わした物なのです。
襲の色目、綺麗ですね。まさに日本美の極致ですね。
重ねの色目にまで名称がついているのですものね。
そしてこんなお衣装を揃える方々は贅沢の極みですね。
余談ですが、倉木麻衣さんがPVで着用した十二単が総額800万円だったとか。(重量は20キロ越え)すごいですよね。
でもPVはとても綺麗です。本物はさぞや、ですね。
高貴な方々との会話のやりとりやその場の描写。
目の前で繰り広げられるドラマのようですね。
作者からの返信
お読みくださり、ありがとうございます。
わたしはTVのMステに出演されたおりに見ました。やはり華やかさは、振袖以上で、とても綺麗でした。次週は『十二単で階段から降りる姿を』などと無茶ブリされてましたが、本当にやったのかは、仕事で見れなかったので、謎です。
平安貴族のお姫さまは、牛車などから降りるさいは傍仕えの手を借りたようです。しかし、その傍仕えはどうやって降りたのかは、どの資料にも記述が無いので、やはり謎なのです。(笑)
襲とは色のグラディエーションなのですが、これも謎多きもので、ネットで調べますと出てくるわ出てくるわのザックザクです。
桜だけでも、萌黄桜、薄花桜、葉桜と十種類以上、それも殿方の直衣の重襲とは色目が異なり、おまけに時代が変わると微妙に色が異なったりするのです。
どうやら平安末期に源雅亮(みなもとのまさすけ)が著した『満佐須計装束抄(まさすけしょうぞくしょう)』というものが、鎌倉時代、室町時代と新たに書き直され、その中からどの本を参考にするかで変わるようです。
わたしはなるべく摂関時代のものをと思い、清少納言の『枕草子』を参考に致しました。
その四で登場いたします頭中将の直衣は、中宮定子の兄の伊周(これちか)が清涼殿にて、帝に謁見されるさいに着ていた物です。
今のテレビや映画では、直衣は黒で、その下の指貫(袴の事なのですが、今の袴よりゆったりしていて、足首で結わえて絞ります)は白と相場が決まっておりますが、実は直衣とは、それまでの色による位階の区別を取り除いた雑袍(ざっぽう)であり、色々な色の組み合わせがあったようです。現代のサラリーマンのスーツと同じですね。
しかしながら、この『枕草子』は位階の上位の者、所謂、色許されたる者は出てくるのですが、紀乃のような下っ端はまったく触れられもしません。
ですから、色許されざる者がどういう色目の物を、どう着こなしていたかとなると、まったくの謎。
わたしのような十二単や直衣などと縁のない庶民に取ってみれば、紀乃の心の中の愚痴、「貧乏人の敵」とは、正にわたしの心の叫びを紀乃に言わした物なのです。