同性愛をネタにして笑いを取るシーン。現実でも、嫌というほど見てきました。何も知らなかった幼少期は一緒に笑っていたきがします。面白くないことな気付けたのは、私が同性に恋をしたからかもしれません。その経験が無ければ私は今でも何も考えずに笑っている側だったかもしれないと度々思うのです。
はっきりと注意する勇気は未だにありませんが、せめて同調はしないように心がけてます。「私は同性を好きになったことあるけど、異性愛と何も違わないよ。何がそんなに笑えるの?」とはっきりと言えたら良いんですけどね。
作者からの返信
コメントありがとうございます^^
こうした題材を扱うにあたって、避けては通れなかった回でした。
当事者さんたちに対して、なるべく不誠実な表現にならないように注意したことを覚えています。
ひとは些細な言葉で傷つきますが、自分がその立場でない場合、ものすごく痛みに鈍感になる。
そういったことを描きたかったのかもしれませんね。
LGBT以前に本作は1つの人間ドラマとして楽しく読ませて頂いております。変に問題提起を前面に持ってくるのではなく、あくまで登場人物たちの個性や悩みとしてLGBTが描かれているから、本作は読みやすいし親しみやすいのかもしれません。最近のLGTB を扱った作品はある種の「萌え」というか薄っぺらい作者や読者の好みを反映したものが多い気がしますが、本作は現実世界に生きている男女の悩みとしてきちんとこの問題に向き合っており、大変親しみやすさと共感を感じられます。
作者からの返信
なるべく説教臭くならないように、というか彼らにとっての「普通」を描くことができれば一番いいのかなと思ってます。
身の回りにLGBTの方がいるわけではないのですが、普段からそういったジェンダーの問題を抱える方々の動画やブログを見ていて自然と興味を持っていきました。
なので本作ではあまり茶化すような視点では描きたくないなーって思ってます。
とにかく毎回、ネタ振りがあってオチがあってというのを繰り返しているので、普通の長編を素直に書くよりしんどいかもしれませんww
性的マイノリティを設定にもってきたところから、薄氷を踏むような危うさを感じていました。
また、難しい題材を選んだものだなぁと。
ほのぼのとしたホームドラマのエピソードは心底癒されるものの、渚や夏希の下心全開の話などは多数派の私としてはある種の気持ち悪さを覚えてしまうのですが、それなくして今回のマイノリティゆえの悲哀というか、切なさは感じられないのではないかと思いました。
それを表現する筆の力と緩急の絶妙さを改めて感じた回でした。
作者からの返信
ありがとうございます。
自分自身、このご時世にこのネタは少々危ういかなと思ってました。ましてやフジテレビの保毛尾田保毛男の騒ぎがあったばかりですので。
しかし前々から書きたかったテーマでもあり、ラブコメとしてなら昇華できるかも――と思ったのがきっかけでした。
ここ数年でLGBTを取り巻く環境は変わってきましたが、まだまだ共存というには程遠く、どこか「許してやってる」みたいな空気があり、これはなにもLGBTに限ったことじゃなくてあらゆる差別に言えることだなと昔からつねづね感じていました。
こういうことをどうやったら重くならずに書けるのか。
それが本作の裏テーマだったりしますが、当事者でもない自分が書いてもいいのだろうかというジレンマも存在します。
この手の冗談って、何気なく当たり前に交わされるんですよね。それに傷付く方がおかしい、みたいな暗黙の空気を感じる。
性的嗜好に限らず、体型や個人の趣味など、「笑いものにしていい」暗黙の対象はいろんなカテゴリーで存在しますね。こういうの、そろそろなくなるといいなと思います。
好きな人、嫌な相手、そのどちらにも当てはまらない渚さんの存在が癒しです。
作者からの返信
コメントありがとうございます^^
この回は本作の中でも意図をもって書いたエピソードのひとつで、絶対的多数の立場が生む無神経さみたいなものを表現したかったんだと思います。
当事者でもない自分が本当にこんなことを書いてしまっていいのだろうかという葛藤はいまでもありますね。