「自分で運命を切り開く」ウシュリアの伝承、こうしてずっとずっと語り継がれ、このあとのファランの時代も、そのあとも続いていくんですね。素敵ですよね。
シルルースとヴァンレイ(レイスヴァーンというべき? でも、このときはヴァンレイですよね)の過去もちらっと見えて、お得な気分でした。
そして、キシルリリ様の秘めた想いはどこにいくのでしょうか。
作者からの返信
素敵な文章をお書きになる静流さんに「素敵」と言って頂けて、嬉しくてシュリと小躍りしてしまったにゃーん。
ヴァンレイ、この時はまだ若かったんですよ。シルルースが13歳の頃。で、ヴァンレイは彼女より15,6歳年上の設定でございます……あ、あれ? 彼女にとってはやっぱり「オッサン」かも(汗)「ヴァンレイ、実はロリコン疑惑?」と書いた本人が思ってどうする!
キシルリリは色々とややこしい恋をしております。暖かい目で見守ってあげて下さい。
編集済
創世神話の頃から、ずっと純愛が紡がれ続ける世界なのですね。
とても美しくて、ときにせつなくてかなしくて、でも、世界観全体を純粋な愛が包んでいるのだなあ、と……。
天竜に愛されるひと、というのは、やはりこういうひと、なのですね。
あと、今回は、最後の余韻が……。
作者からの返信
「聖女ウシュリア」と後に呼ばれるようになる彼女も、始めは「神様なんていない」と思っていた一人です。でも、実際に天竜と触れ合うことで「妖魔を神に仕立て上げたのは人間の方だった」と理解します。実態が分からないもの(=妖魔や妖術師)は、いつの世でも忌み嫌われる存在なんですよね。
見えない人からすれば不気味なだけの「精霊」を見ることが出来るシルルースが神殿を追放される場面から始まった今回の作品。いわば、彼女が「ウシュリア」のようなもの。彼女にとっての「天竜」は、誰なんでしょうね~、うふふっ♡
そしてキシリトールリリ(←気に入ってます)の愛する人とは……続くっ!
これだけで一つの短編として成立してしまいそうな芳醇な世界。それを実現してしまう筆力には感服するばかりです。噫、私は濃厚な読書をしている。
作者からの返信
濃厚なコメントをありがとうございます。
元々は、短編集『夜闇の薄明かり』の一編です。神話の部分はそのままに、後半のシルルースとキシルリリの出逢いだけ書き加えました。