ジャンヌ・ダルク。フランスをその旗で導き窮地を救った聖女。
しかし彼女は時の権力者に嫌われ、最後には敵国に捕まり魔女として火刑に処されてしまう。
燃え盛る炎と煙の中、彼女は最後まで主へ祈りを捧げていた。
――そんな光景を見ていた一人の騎士がいる。
聖女を守ると誓いながら、その足を、その剣を動かせずに立ちすくむ騎士がいる。
彼の名はジルドレ。その騎士は未だ人間であった。
この物語を一言で表すのなら『悲恋』でしょう。
それぞれがそれぞれを思い、それぞれはそれぞれに食い違う。
余りにも真っすぐに歪んだ彼らを、ダークな語り口で描いていく本作。暗い部屋でひとりページを開けば、貴方もきっと狂気に染められる。
カクヨム銀河には多種多様な人が集っています。
ラブコメが好きな人 = 私。
根強い異世界転生ものを支持する人 = 私。
エロ系の物語が好きな人 = 私。
色々です。
その中でも、私はこの作品が魅せてくれた可能性に一目惚れしました。
(私に取っては)難しい漢字や表現が目白押しなものの、そこはggってしまえば意味は読み取れますし、何より勉強にもなります。今作が広大なカクヨム砂漠に埋もれてしまう前に、より大勢の読者の皆さんに読まれて欲しいと思っています。
鬱蒼としたカクヨム樹海にはきっと、今作に私と同じ可能性を見出す人がいるはずだと確信しています。
1話は2000字程度ですし、どうか皆さんで私のセンスを立証して下さいw