星剣使いの見習い騎士
瑞谷 桜
クラウ・ソラス
第1話漆黒の剣と新入試験
ある者は求めていた――運命を砕く圧倒的な力を。
ある者は求めていた――皆を従え支配する権力を。
ある者は求めていた――自身以外誰にも持つことのできぬ富を。
ある者は求めていた――誰にも負けぬ気品を。
ある者は求められなかった。だが何かを求めることすらも許されぬ闇の中で奇跡だけを信じてもがいていた。
そのような者たち各々の元に、流星一つ落ちる。その流星は剣へと変わる。
そして、その剣に触れた彼らは、自身の求めたその欲を叶えた。
……だがそれは、血生臭く醜い戦への引き金に——…変わりかける。
そう。戦が起きることはなかった。…——今はまだ。
――…その後、その者たちはそれぞれ国を建てた。
力の国――クラウ・ソラス王国。
権力の国――インペリアム帝国。
富の国――グラム王国。
品性の国——イクスカリバー教国。
四つの国は各々自身が持つ剣の銘を与え国を治めた。
ただ一人。――奇跡を信じて剣を手に入れた者の行方だけは誰も知らなかった。
「――わぁ……ここがクラウ・ソラスかぁ……!」
馬車の荷台に乗りながら、初めて見るクラウ・ソラス王都に感動している少年。彼の名はクロム――クロム・フェイカ。
彼がこの賑やかな王都を訪れた理由。それは――。
「ボウズ、そろそろ着くから準備しておけよ!」
「はい、おじさん」
——それは、王国騎士見習い生新入試験を受けるためである。クラウ・ソラスを含む四国では、その国で成人(クラウ・ソラスでは15歳)になった男女に、国から職業を得る権利が与えられるのだ。なので、この時期になるとわざわざ周辺の田舎などから夢を持つ少年少女たちが試験を受けるために集まってくる。
クラウ・ソラスの試験は、《騎士》《魔法士》《学者》……その他多くの試験が実施されるが、多くの者は《騎士》《魔法士》の試験を受ける——。
ということで、この国の端の端——ド田舎にあるフェイカ家から、クロムはやってきた。
(よ~し、絶対になってやる——騎士に!)
黒塗りの鞘に納められた剣をぎゅっと抱きしめ、クロムは改めて決意を固めるのだった。
王国騎士の試験会場である王城へ着くと、クロムは自分を村から送ってきてくれた商人に礼を告げて、内部へと続く――多すぎる……とクロムが息をのむ程の段数がある階段に足をかける。
(うわぁ、予想以上に人が多いなぁ……)
キョロキョロと辺りを見回すと、クロムと同い年であろう者達が続々と階段を上っていく。
皆体格や性別は違うが、唯一同じなのは実家から持って来たのであろう剣を手にしている。
(確か剣だけって決まってるわけじゃなかったはずだけど、やっぱりみんな憧れてるんだな)
それを見てクロムは緊張を振り切るように、一歩一歩、一段一段進み始めた。
(うぅ……それにしても高いなぁ。進んでいる感じがしないよ)
人並みよりやや上程の体力があると自負しているが、先程から軽く疲労感と似たようなものを身体が感じている。そう感じるのも、まだ振り切れていない緊張と不安を纏っているからだろう。
——だが、幾ら身体をその感覚に襲われようとも、クロムにはその程度では折れない程の
今の彼には、何としてでも騎士になるという目標がある。それを完遂するまで、剣が折れることはないはずだ。
…——程なくしてクロムは長い階段を上がり切り、王城内部へと到着した。
「はぁ……はぁ……。スゥ……ふぅー……」
鼻で息を吸い、口から吐く……この呼吸法を繰り返すことで呼吸の働きを正常にする。
息を整え終えると、門番の兵士に声をかけた。
「出身と家名。あと、自身の名を教えてくれ」
「はいっ! ガラッド村出身。フェイカ家のクロムです」
と伝えた。すると門番はそれを手に持っている羊皮紙が貼られた板に記すと、別の門番を手招きで呼び。その門番にクロムを案内させた。
絢爛豪華な城のよく手入れされた壁や床をチラチラと見つつ、置いて行かれないように門番についていく。
「この部屋で待機していてください」
案内された部屋に入ると、中には先客が6人いた。壁に寄りかかり座っている者もいれば、寝心地のよさそうなソファーで寝ている者。楽しげに話す者達に、皮の水筒の中身を飲んでいる者。
その中でクロムは水筒を持っている少女を見て喉の渇きを思い出し、無意識にそれを眺めてしまった。
すると皮の水筒を持った少女と目が合う。どうやら気づかれたようだ。
「君、喉渇いてるの? ……これ飲む?」
水筒をクロムに差し出してくれた。
「ありがとう!」
目を輝かせながら、水筒の中身をグビッと一口飲む。
しかし、喉が潤うのと同時に何やら違和感を覚えた。
「! これって――」
驚くクロムを見て小首をかしげながら少女はニコッと可愛い笑顔を向けて。
「おいしいでしょ! 私の村のお酒!」
そう水筒の中身は酒だったのだ。酒など飲んだことのなかったクロムが驚くのも無理はないが。
「私の村では子供の頃からお酒って飲むものなんだけど、もしかして君のところは違った?」
彼女の村はどうやら日常的に飲んでいるようだ。
「う、うん。水とかだと思って飲んだから驚いたんだ」
「あー、ごめんねー伝えるの忘れてた! あっ、そういえば君名前は?」
名を訊かれ、酒でもなんでもすんなり飲ませてくれたことにクロムは好感が持てたので素直に答えた。
「僕の名前はクロム。クロム・フェイカ」
「クロム……ね。覚えた! ——私はウルス・ルリビネア。よろしくね♪」
「ああ、よろしく!」
握手を求めるとウルスも快く応じてくれた。
「——それにしても……」
クロムが会話を切り出す。
「こんな水筒初めて見たよ。水筒というか水袋っていう感じなのかな?」
突然目を輝かせて話し始めたクロムに若干押されつつ、ウルスも会話に応じる。
「そんなに珍しいのこれ?」
「うん、あっ、でも単に僕が知らないだけかも。僕の村だと水筒と言ったらこれだから」
剣の柄に吊るしていた荷袋の中身を漁り、クロムは茶色い筒らしき物体を取り出した。
「これ水筒なの? あ、上の穴にコルク? で栓がしてある! ここを開けて中身を飲むんだ」
「うん。竹っていう植物で出来ているんだ。中身はここに来る前に飲み切っちゃったからさっきは助かったよ。そうだ! その水筒の仕組み良かったら教えて」
「いいよ! これはね、中身がちょっと漏れちゃうんだけどそれが中身を冷やしてくれて――」
二人が水筒の話で盛り上がっているうちに、試験の刻は訪れた。
『これよりィ! 王国騎士見習い生新入試験を 開 催 す るウッ‼』
騎士団長らしい馬鹿でかい声の大男が開催を告げる。すると観客が更に大きい歓声をあげた。
何故試験会場に観客がいるのかというと、この国では毎年の恒例行事としてこの試験を見世物として王が城の闘技場を一般に開放しているのだ。これが非常に好評であり、多くの見物者で溢れるのである。
これに便乗して屋台を出している者たちも少なくはない。おかげでお祭り騒ぎ——いや、もはや祭りだ。
『今年は昨年に比べ人数が少ない! なので今年はルールを変更し、君たちには一対一で王国騎士と模擬戦を行ってもらうぞ。少ない数が、さらに少なくならんことを祈っている‼』
(この数で少ないの⁉)
田舎者丸出しなクロムは顔に出すほどに驚き、多いなと思っていた自分がおかしいのではと疑った。
(……うーん、現王国騎士か。もしかしなくても強いんだろうなぁ」
どのような立ち回りをすればよいかなどもイメージはしたが、相手の力量を知らないのだから、うまくはいかない。
暫し頭を抱えていたが無駄だと気づき、クロムはため息を一つ。
するとふと手にしている自身の剣のことを思い出した。
(そういえばこの剣も、中身を見てなかったな……)
…――彼が実家から馬車で王都に出発しようとした際——父親が何か武器を所持して向かわなければならない、と言っていたのを思い出した。
急いで家中を探したが……これといったものが見つからず。もしやと、普段薄暗くてなにやら不気味で、できれば入りたくはないなと思っていた地下へと仕方なく足を踏み入れた。
すると、奥にはなんと最高級の合金であるミスリルで出来た箱が置かれていた。 それを開けると、中には漆黒の鞘に納められた剣が入っていた。ミスリルの箱にあったことに若干違和感はあったが、クロムは焦りに焦っていたのでその剣を持って大慌てで馬車に乗り込んだ…――。
——ということで敢えず持ってきたものの、安心しきったクロムは王都への長旅の間、一回もこの剣を抜剣して確認していなかった。
なので、もしかしたら剣身が錆びを起こしていたり、ヒビや刃こぼれをしている可能性もある……。
(流石にそんな剣で模擬戦に出るわけにはいかないし、確認しておかないと……。戦う相手のことは一旦置いておいて、まずは抜いてみよ!)
『——では、次! クロム・フェイカ‼』
「……は、はい……」
『?』
名前を呼ばれ、クロムは冷や汗をかきながら模擬戦を行う壇上に上がる。そんな彼を見て騎士団長は怪訝な顔をした。何故なら、
『フェイカ、剣を抜かなくていいのか……?』
そう、クロムは抜剣していなかったのだ。——いや、抜剣できなかったのだ。
——…模擬戦開始前、クロムは刃を見るために剣を鞘から抜こうとした。
右手で柄を持ち、左手で鞘を抑えて引いた。だが、剣は抜けない。もう一度力を込めて思いきり引っ張ったが、やはり抜けなかった…――
…——とういうことで、クロムは仕方なく剣を納めたまま模擬戦へ出ようと思ったのだが、
(ダメだったのかな……?)
『ふむ、余程自信があるようだな。フェイカ』
「い、いえそういうわけでは……」
『いいぞ! 私はそういう度胸のあるやつが騎士になってほしいからな! 鞘に納めたままではいけないなどルールには書いてないから頑張れよっ‼』
そうクロムに向かって、言いながら団長は拳をグッと握り応援してくれる。
クロムがホッと胸をなでおろすと。何故か、歓声の嵐が闘技場一帯を包んだ。
「おお、おおお!?」「凄いわ。あの子……」「ウィ〜、ヒック……こりゃあ久しぶりに楽しめそうじゃわいっ! ヒック」「おい、爺さん飲みすぎるなよぉ〜……ヒック」
(なんでみんなそんなに騒ぐんだろ?)
疑問はあったがクロムは前を向く。
『では、フェイカ! 壇上へあがれ』
「はっ…………はいっ!」
目標のために怯みを捨てて、クロムは壇上へあがる。
相手役の騎士は、剣を納めたまま彼を見てこめかみをぴくぴくさせていたが、すぐにフルフェイスの兜を被り、模擬戦用の木剣を構えた。
——実は受験者が安心して真剣を抜けるのは、騎士達が鎧を着用しているからというだけではなく、手練れだという点もある。
受験者の相手をする騎士達は、真剣相手でも怯まない程余裕のある実力者が選ばれている。しかも騎士達はハンデで木剣を使い、受験者が全力を出せるようにしてくれている。
……鞘に納めたまま試験を受けるなど、逆にハンデを与え相手の騎士にお前は自分より未熟者だ。手加減してやる。と愚弄していると受け取られることが多い――のだが、田舎者のクロムはそんなことは知らないのだ。
『両者お互いに構え! 勝負……始め‼』
そして、クロムの試験が開始された。
先に動いたのは相手騎士の方で、クロムに向かって木剣を鋭く振るった。流石の腕前にクロムは感嘆する。
それに対しクロムは受け身の構えで応じた。
瞬間的に避けると同時に鞘入りの剣を騎士の胴に叩き込んだのだ。
——…試合は、王国騎士の場合、受験者を戦闘不能にするか、場外に追い出すことで受験者は不合格になるルールらしい。裏返せばそれを防ぐことができなかったら合格することはないということだ。対し受験者は王国騎士と同様に相手を場外へ追い出すか、胴鎧や小手、兜、脛、のどれかに剣を三本当てれば合格である――。
(まずは一本……!)
「……ッ⁉」
この騎士は絶対に己の一撃が当たると思っていたのだろう。フルフェイスの兜越しでも分かるほど驚いている。
「せいッ‼(一気に畳みかけよ!)」
クロムは軽く跳躍しつつ、両手で上段に大きく振りかぶった鞘入りの剣を今度は兜へ下ろす。漆黒の軌跡を描きながら、剣は加速し、
————…ゴッ…————‼
鈍い音を立て、兜へ剣は吸い込まれるように当たる。
(やった! あと一回当てれば——僕が勝利するビジョンは見えた……!)
……着地すると同時に剣の柄を握っていた右手を柄下ギリギリへスライド。左手は離して剣を腰の位置まで落とし――
騎士は焦って、寸ででクロムへ木剣を振り下ろしたが、先程とは違い振りには鋭さがなかった――焦りが生んだ隙である。
遠心力により加速したクロムの鞘入りの剣に、焦りによってブレた振りでは勝てず、彼の剣は再び騎士の胴に勢いよく打ち込まれたのだった。
『さ、三本あり! クロム・フェイカ、合格……‼』
——…あまりに一瞬の出来事に、会場は一時言葉を失った。受験者が騎士に勝つなど、そんなことは珍しくない。……問題は、クロムの速度。彼は皆の前であり得ないと思ってしまう程の速度で、騎士から三本を奪った。試合開始から終了まで、その時間僅か一分。——そう、騎士達は全員手練れ。いくら手加減していようとも、大抵の受験者は少なくとも6~7分程打ち合ってしまう。ましてやさっきの騎士は、クロムに挑発されたと思い、本気で意識を刈り取りに来ていた――会場を一時包んだ静寂は、拍手により切り裂かれた。そして、それに続くように、
——ウォォォォォォォォォォォォォォォ‼‼
大歓声の嵐。それと共に戻ってきた、捨てたはずの怯みに襲われながら、クロムは見習い騎士になるという目的への一歩目を果たした。
――…少女は見つめていた……。大歓声を浴びる、自身と同年の少年を。
兵士に休憩場へ連れていかれる途中。突然後ろから肩をガシッと掴まれ、勢い殺せずクロムはひっくり返った。
「フェイカ殿⁉」と、兵士が心配そうな声をかけてくるが、クロムの後ろを見るや否や、ビシッと姿勢を正し敬礼を行った。
何事かと混乱しつつ、クロムも後ろを見るために振り返ると、そこにいたのは、
「——…キレイだ……」とクロムが自然に口にしてしまった程の美しい少女であった。膝よりやや下までの動きやすそうなドレスを着ており、それの布はキラキラと輝いていて、髪はシルバーアッシュにピンクゴールドのメッシュが入っていて、毛先の方もややピンクゴールドがかっている。……クロムも思春期の男子、視線は直ぐに彼女のたわわな胸へ移ってしまった。が、しかしすぐに、そんな容姿に似合わぬ腰に携えた——煌めく装飾が施された豪華にも物騒な剣へと視線が移る。――彼女はクロムに迫り、流れるように自然な動きで抜剣し、喉元に切っ先を突き付けた。
「……な……」
「えっと……な?」
「……な……な、なな、何を言っているのですか、このたわけぇぇ‼」
「うぇえええええええ⁉」
よく見ると少女は顔を赤くしており、剣を持った手をプルプルと震わせている。
そのまま剣先はクロムの喉元に――なので、
「ヤバい、それヤバいから! 首切れるから! シャレにならないからぁぁ‼ ああっ、もう少し切れてるっ⁉︎」
「うるさいです、うるさいです、たわけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ‼」
何故か(クロムは普通の反応)お互いにパニクりだす。少女が剣を振りかぶった瞬間に、慌てて兵士止めに入る。
「姫様! 落ち着いてください! 彼を殺してしまったら貴女様が困るのではないのですか⁉︎」
「姫だって⁉」
衝撃に衝撃を重ねられ、クロムはさらに混乱してしまう。
「どうか落ち着きください! ティファル様」
兵士のその言葉に、ティファルと呼ばれる姫は落ち着きを取り戻した。
「先程は……申し訳ございませんでした……」
そう言いつつ、ティファルは頬を赤く染めうつむく。そんな姿がなんとなく可愛いな。とクロムは心中で思う。
「姫様も反省しているようなので許してあげてください」
「い、いえそんな、僕も悪いみたいですし……」
まだ混乱はしているが、何故暴れたのかは分かったクロム。実はこのティファル姫、男性に「キレイ」などと言われたことが無かったようで、会うなりその言葉を自分に言い放ってきたクロムに、驚きと恥ずかしさ、そして嬉しさ(?)が混ざってしまい、パニックを起こして暴れてしまったようだ(恥ずかしさが一番勝った)。
(それにしても、恥ずかしくて暴れちゃうって、それはそれで可愛いな)
クロムは改めて姫を見て、キレイだ(美しい、可愛い)、と思う。姫と言われれば、納得してしまうのはおかしくないだろう(事実なのだが)。それ程に彼女の容姿は人を夢中にさせるものであった。
クロムが姫に見とれていると、兵士が突然真面目な顔になり、言った。
「フェイカ殿、姫様から貴方にお伝えなさりたいことがあるようなので、少しよろしいでしょうか?」
「ええ、まあいいですけど……?」
クロムがそう答えると、「姫様。頑張ってくださいね」と、親指を立てながら言って、兵士はどこかへ歩いて行ってしまった。そして姫は「コホン」とわざとらしく咳払いをすると――
「——クロム・フェイカ様…………私の……、私だけの騎士になってください!」
「え。…………ええええええええええええ⁉」
それは、ティファル姫渾身の告白であった。
一話、終
『登場人物紹介』
――クロム・フェイカ。
王国騎士見習い生新入試験を受けるため、クラウ・ソラス王国端の端の東側......田舎にある、『ガラッド村』から王都へやってきた少年。
鞘から抜けぬ謎の剣を実家の地下にて発見。それを持ちガラッド村から旅立った。
——剣の能力はまだ未知数。
――ティファル・K・ヴァリアス。
クラウ・ソラス王国の第二王女。クロムの試合を見物し、何か思うことがあったようだ。
容姿端麗であり、その美しさに王国で開かれるパーティーの際によく貴族が求婚しようと挑むが、兵士達に制止される。(下手に彼女の『恥ずかしさ』というものに触れられると、怖ろしいことになるため。――クロムまでには手をまわすことは出来なかったようだが)
『力の
——剣の能力——
1.『
2.『剣力付与・
3.『???』、能力不明。
——ウルス・ルリビネア。
クロム同様、王国騎士見習い生新入試験を受けるため、王国近辺にある酒造が盛んな『バルソーム村』から王都へ出発した。
常時皮水筒に酒を入れている。いくら飲んでも酒がなくならないのは、彼女だけの秘密。
細かい技巧の加えられた製品に目がなく。主にクロムの竹水筒などの、自身の村には無いものに興味を示す。
——ただの鉄剣なので、剣に能力は無い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます