サービス終了ソシャゲ紹介 NO2 【アカシックリコード】
雑種犬「サービス終了したソシャゲを掘り起こし、その栄枯盛衰に光を当てる、サービス終了ソシャゲ紹介のコーナー、第二回のお時間です」
灰色熊「このエッセイで一番闇の深いコーナーですね。さっそく、本編いきましょうか」
サービス終了ソシャゲ NO.2
カクヨムと因縁が深いソシャゲ 【アカシックリコード】
配信元 スクウェアエニックス
ジャンル 「書物」と「召喚」をキーとした現代劇ファンタジーRPG
サービス開始 2016年11月10日 サービス終了 2017年8月31日
<ゲーム詳細>
◆◇◆スクウェア・エニックス×KADOKAWA 初の共同原作プロジェクト!◆◇◆原作に水野良氏(代表作:『ロードス島戦記』)、メインキャラクターデザインには中原氏(代表作:『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』)を起用した、スクウェア・エニックスとKADOKAWAがタッグを組んでお贈りするRPG作品です。紙魚(シミ)によって侵された<書籍の世界>を取り戻すため、悪魔と契約した創造者<クリエイター>たちの戦いが、今、始まる。
▼直感と戦略によるリアルタイムバトル▼
リアルタイムで進行する戦闘は、行動ゲージが溜まったキャラクターをタップするだけの簡単操作で攻撃可能!連携攻撃、ガードといったテクニックや、「スパーク」を集めて繰り出すド派手な必殺技を駆使して、迫り来る敵を撃破せよ!
▼<対戦&共闘>プレイが熱い▼
身近な友達はもちろん、オンラインでつながる他プレイヤーと熱いバトルが楽しめる対戦&共闘プレイも実装。一瞬の操作が勝敗のカギを握る対戦プレイでは、対戦格闘アクションゲームのようなプレイ感を表現。プレイヤーvsプレイヤーならではの緊迫感が味わえます。4人による協力プレイでは、力を合わせて発動できる協力必殺技「クロスオーバーラッシュ」で特大ダメージを狙おう!
App Store の説明より引用
雑種犬「今回紹介するのは、スクウェア・エニックス×KADOKAWAという弱小ソシャゲ界のドリームタッグが作り上げた、創作がテーマのスマホRPG、【アカシックリコード】です。配信元がスクエニで、ドラクエ・FF絡みじゃないオリジナルタイトル。この地点で、1年持たずにサービス終了フラグが立ちまくってます」
灰色熊「KADOKAWAもカードゲーム界では、サポート終了TCG量産メーカーとして悪名高いですからね。パズドラTCG、ドレッドノートなど、多くのカードゲームがサポート終了していきました。アプリと紙のカードの連携を謳いながら、登場数ヶ月で、商品展開終了した銀鍵のアルカディアトライブは、多くのカードゲーム好きのド肝を抜きました」
雑種犬「KADOKAWAは、ソシャゲやオンラインゲームにもかなり力を入れていますからね。有名どころだと、【艦これ】ですね。アニメがヒットした【けものフレンズ】も元々、ネクソンとの共同プロジェクトのソシャゲ原作ですし」
灰色熊「何にせよ、スクエニ×KADOKAWAから漂う、超大手同士のビッグプロジェクト感は凄いです」
雑種犬「そんな一大タイトル、【アカシックリコード】ですが、原作に水野良氏(代表作:『ロードス島戦記』)、メインキャラクターデザインには中原氏(代表作:『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』)という有名クリエイターを起用したにも関わらず、ゲーム自体は、1年持たずにサービス終了という絶望感あふれるタイトルでもあります。大手が手を組み、優秀な人材を使ったところで、終わるモンは終わる。今のソシャゲ業界の厳しさを物語ってる気がします」
灰色熊「それにしても、よりによって、カクヨムでKADOKAWA原作のサービス終了ソシャゲを紹介とは!やはり、このエッセイはヤバいですね!まさに、カクヨムと因縁が深いソシャゲ!」
雑種犬「因縁が深い要素はまだまだありますよ。この【アカシックリコード】、地味にカクヨムの2次創作可能タイトルに入ってたりします。コンテストを開いてた【グリムノーツ】の影に隠れて、存在感が皆無な上に、本編のゲームはサービス終了しているせいか、カクヨムに2次創作作品が4作しか投稿されていません(2017年11月7日、現在)」
灰色熊「4作……なんとなく、このソシャゲがサービス終了した理由が分かった気が……」
雑種犬「【アカシックリコード】ですが、ゲーム性については特に語ることがないです。ホントにスマホのRPGとしか言いようがない、システムなので」
灰色熊「ストーリーやキャラクターメインの作品って感じですかね。となると、ストーリーや設定を詳しく知りたいですね」
雑種犬「では、ストーリーの方を見ていきましょう」
<ストーリー>
人は物語を作る生き物である。
語られたストーリーは数えきれず、時を超えて輝く作品もまた数多い。
だが、それらすべての物語がひとつひとつの世界となっていることを知っている者は少ない。悪魔の書架というものがある。人間の作り出した物語すべてを管理、保存する場所だ。管理人、本の悪魔は物語によって創造された世界――作品世界を見守っている。だが、その作品世界を侵すものがいる。
紙魚と呼ばれるその存在は、物語を汚染し、破綻させ、ついには消滅させてしまう。
本の悪魔はこれを防ぐため、才能ある人間と契約し、紙魚を倒す使命を授けた。
ある日、悪魔の書架に喚ばれる主人公。
彼は、大切な思い出を失っていることに気がつき、悪魔と契約する。
記憶の謎が、この書架にあると信じて。
アカシックリコード 原作情報より 引用
https://kakuyomu.jp/info/entry/akashic_records
灰色熊「なんか中二病っぽい、オシャレポエム。このセンス好きだけど、ストーリーはよく分かりませんね。悪魔の書架という、人間の作り出した物語が保存されてるデータベース的なのがあるってことは、分かりました」
雑種犬「では、もっと簡潔なストーリーを」
<分かりやすいストーリー>
紙魚(シミ)というウイルスのような存在によって、ストーリーが破綻していたり、登場人物が壊れた<書籍の世界>を取り戻すため、悪魔と契約した創造者<クリエイター>たちが、自著作の登場キャラクターとともに戦っていく物語となっています。
アカシックリコード 原作情報より 引用
https://kakuyomu.jp/info/entry/akashic_records
灰色熊「物語の世界を守るというオシャレな設定と、若干の中二っぽさが、マッチしていて良さげな世界観ですね」
雑種犬「私もこの世界観は、個人的にかなりよく出来てると思います、良い意味で中二病ですよね」
灰色熊「アカシックリコード原作情報のとこに、キャラクターの設定も載ってるんですね。主要登場人物が小説投稿サイトに物語を投稿してるって設定は面白いですね。あと、やっぱりキャラデザインが秀逸、こんだけ面白そうなのに、サービス終了してしまったのか……」
雑種犬「サービス終了の原因は色々考えられますが、やはり同じスクエ二の【グリムノーツ】と割と設定が被ってたのは、きつかったんじゃないかと」
灰色熊「物語の世界が舞台とか、ストーリーの破綻を直すとか、【グリムノーツ】と被りまくってますからね。物語の世界と言えば、最近だと【シノアリス】とかもですね。って、これ全部スクエ二絡んでるじゃねーか。スクエニ、どんだけ物語の世界好きなんだよ!」
雑種犬「世界観が似てるためか、【グリムノーツ】とのコラボもあったようですが、こちらだけサービス終了という結果になってしまいました。作品のノリが他作品と被るのは、ソシャゲがこんだけあれば仕方ないと思いますが、自社タイトルでこんだけ似たような作品出すのは、どうかと思いますね。絶対競合するし」
灰色熊「そこら辺のマーケティング絡みのミスは、大きいかもしれませんね。素材は良かったのに、残念過ぎる」
雑種犬「あとは、やはり、ゲームシステムが普通のスマホRPGどまりだったところでしょうか。こればかりは、語ることが無いので」
灰色熊「特に語ることが無いってことは、ホントに特徴が無いんですね……」
雑種犬「ストーリーとか、世界観とか、キャラクターとか、シナリオ面に注力し過ぎて、肝心のゲーム部分がパッとしないっていうのは、弱小ソシャゲあるあるなんですよ。【パズドラ】も【モンスト】も基本システムがよく出来てるからこその人気ですし、シナリオ面の評価が高い【FGO】もゲームバランスの絶妙さあってこそ、という話ですからね」
灰色熊「ソシャゲは、ビジネスモデルとしては、毎日ログインして遊んでもらうのが理想なので、ゲームとしてみた時に、他のソシャゲと代わり映えしないとか、面倒とか、飽きやすいとか、致命的なんですよね。やっぱりなんだかんだで、ゲームとしての面白さは不可欠なんですね」
雑種犬「実際、私が長期間継続してるソシャゲは、どの作品もそのゲームならではの魅力があるから、続けてるって感じですからね。他のソシャゲじゃダメな理由があるかどうか、ここが1番大事な気がします」
灰色熊「確かに、そのソシャゲじゃないとダメな理由が無いゲームの場合、すぐに飽きて、別の新作に心変わりしちゃうってのは、よくありますね」
雑種犬「でも、おそらく【アカシックリコード】にも、【アカシックリコード】だからこその魅力を感じていた人は、いたはずです。そんな人々の思いもむなしく、【アカシックリコード】はサービス終了し、悪魔の書架の奥底へと埋没してしまいました」
灰色熊「悪魔の書架は、人間の作り出した物語すべてを管理、保存する場所らしいので、サービス終了したソシャゲたちも、保存されているのでしょうね」
雑種犬「サービス終了してしまった【アカシックリコード】ですが、物語の世界は、まだ終わっていない!皆さんも、せっかくカクヨムを利用しているのなら、【アカシックリコード】を使った二次創作に挑んでみては、いかがでしょうか。終わってしまった物語に、新たに命を吹き込む。これもまた、一つの創作の形でしょうから」
灰色熊「今回は、割といい感じの締めになりましたね!序盤の闇の深さは、異常でしたが」
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