こちらこそ、ありがとうございます！リアルだスーパーだというくくりの空虚さや、それゆえの面白さはさておき…リトロスで描かれるロボットの、兵器としてリアリズムというのはとても好きなんです。それはやっぱり、世界観や設定、人物や政治等、作品全体がちゃんとロボットを包んでいるからだと思いました。ちょっと楽をすれば、小奇麗に繕えるところにもオイルや火薬の臭いが染み付いている。そういう丁寧な作りだからこそ、リトロスはロボットモノとして楽しめる上に、リアルな戦記物として読み応えがあるんだと思います。そういう中にキルシュ博士みたいな劇薬をブッ込むのは、これはちょっと勇気がいりました…ボトムズが好きな方が必ずしも、青騎士ベルゼルガを好きではないという感じで。でも、そのぶっ飛んだキャラをも内包してしまうリトロスは、懐が深い作品ですね。