暇を持て余す大学生に九州の実家から東京行の用事ができた。それは産まれた街の学区から出たこともないマジメでツマラナイ私への天啓だった。そうだ、鈍行で、行こう!馬鹿な大学生が(ゴメンナサイ)電車で旅するだけの話なのに、下手な異世界旅行記よりも遥かに引き込まれました。この面白さは感受性とコミカライズ能力の高さの証明です。しかし東京って遠いな…!
旅に出れば誰しも旅人。何を当たり前のことをと思うかもしれませんが、形から入るのは大事なことです。 大それた事件は起こらないけれど、読むと気持ちが温かくなって応援したくなるエッセイです。