後日談

 私たちは不法投棄によって故郷に戻ってくることが出来た。

 どれくらい振りなのかわからないがかなりの時間が経っている。

 久し振りの故郷は相変わらず緑が生茂っており、拓けた一角に佇む工場には多くの蔦が絡まり、自然に侵食されていた。

 その光景は美しさすら感じさせる。

 舗装された道の脇に名も知らぬ花が鮮やかに咲き誇っていた。


 道の傍らには、辛うじて「○✕ベーカリー」と読むことのできる看板が寂しく佇んでいた。

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探検ベーカリー 小暮悠斗 @romance

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