第40話 偽史狼人伝
私は結城アキラ、霊感少女である。
これは別に人の気を引きたくて「私って霊感あるの~♪」と言っているわけではない。眼力をぶつけることで悪霊を追い払った実績もある。
少女九龍城にやってくるまで……住人仲間である虎谷スバルさんに出会うまでは、自分の目つきの悪さがコンプレックスだったが、こうして悪霊から友達を守れると分かってからは少しだけ気持ちが前向きになった。
まあ、今回の話に霊能力は関係ないのでさておき……そう、あいつである。
あいつがやってくるまで、私は虎谷さんに一番近しい友達だった。
自分のことを犬だと思っている少女、カイである。
虎谷さんはカイを少女九龍城の奥で拾ってきた。
そのとき、カイは髪の毛が伸び放題、服なんて着ていないからすっぽんぽん、食べ物といったら生肉と牛乳しか受け付けないという状態で、それはもう物語に出てくる狼少女そのままだった。
これは手に負えない、と住人たちの誰もが思った。けれども、虎谷さんは学校を休んでまで世話をしたおかげで、カイはあっという間に虎谷さんに懐いたのだった。カイは虎谷さんのペットとして同居し、彼女に四六時中べったり……うらやましい!
ここ最近はカイの成長もめざましい。簡単な単語なら発音できるようになったし、服を着たり風呂に入ったりするのも拒まないし、なんとつかまり立ちの練習まで始めている。虎谷さんもそんなカイにご執心なわけで……うらやましい!
ともあれ、カイはすっかり少女九龍城になじんでいた。
彼女が何者なのか、そんなことを考える人は誰もいなくなっていたのである。
私、結城アキラ以外には……。
×
ある日、私は図書館の掃除に狩り出されていた。
図書館といっても独立した施設ではなく、とにかく馬鹿でかい書庫のことだ。図書館を作った人曰く「図書館といったら迷宮だろう」という謎のポリシーがあったらしく、とにかく複雑な構造に作られている。
図書館には住人たちの寄贈していった、あるいは単に置き忘れていった様々な書籍が保管されている。
不要になった教科書とノート、途中まで買った漫画本、売れ残った同人誌など、普通の図書館が集めないようなものまでため込んでいるのだ。
貴重な蔵書もあり、住人少女たちが共通財産として認めているため、たまにこうして掃除をするのだが……そうなると背の高い方である私は真っ先に呼ばれる。
どうも管理人さんから肉体労働要員に数えられているらしい。
頭に三角巾をかぶり、エプロンを身につけて掃除に励むこと数時間……休憩時間になり、私は図書館の一角に腰を下ろした。
虎谷さんも掃除を手伝っているはずだが、天井近くまで届く本棚に囲まれているので見つけられない。
掃除に参加している住人少女たちは、その場に居合わせたメンバーで固まり、すすやほこりで汚れた顔を見て笑い合っていた。
私の眼鏡にもたっぷりとほこりが……。
「ん?」
ハンカチで眼鏡を拭いてかけ直したときである。
古びた本棚の中段、妙に気になる革の背表紙が目に止まった。
私はその本を手にとって表紙を見る。
「狼人伝?」
古びた革表紙には金色の文字でそう書かれていた。
私のつぶやきを聞いたらしく、
「……その本に興味がおありですか?」
本棚の陰の暗がりから、一人の少女がぬるりと姿を現した。
彼女は図書館の管理を任されている子で、今回の掃除のリーダーも任されている。
名前はなんと言ったか……いつも図書館に引きこもっているせいで滅多に顔を合わせない子である。頭から白いシーツのような布をかぶり、ローブの如く身にまとっている姿はさながら幽霊ごっこだ。
まあ、さっきの登場の仕方からして、ものすごく幽霊っぽかったけど……。
「この本ってどんな本なの?」
「ああ、それなら狼少女とかについて書かれている本です」
「……狼少女!」
俄然気になってくる。
そんな感じのやつがちょうど身の回りにいるではないか!
「それにしても、こんな古そうな本をよく知ってるね」
私が感心していると、シーツの女の子は照れて顔を赤らめた。
「いえ、たまたま読んだことがあったので……」
「この本って借りてもいいの? 手続きとかある?」
「手、手続きなんてありません! 私、ここによくいるだけですし!」
「あれっ? そうだったの?」
てっきり『図書館の館長』みたいな役割があって、管理人さんから任命されているのかと思っていた。といっても、管理人さんが図書館の掃除をするにあたり、彼女をリーダーに任命しているわけだから、もう事実上の館長といって差し支えないだろう。
「それじゃあ、これ借りるね」
読書仲間が増えると思ったのか、シーツの女の子は私の言葉に頬を緩ませた。
す、すみません……私はそんなに読書家じゃないんです……。
図書館の掃除が終わったあと、私は狼人伝を持ち帰った。
読書といったら十代向けの青春ものか、ちょっとしたミステリー小説くらいで、見るからに学術書っぽい本に興味を引かれたのは初めてである。私はこの本に幽霊を見るときのような独特の気配を感じ取っていた。
私は入浴を済ませたあと、自室の勉強机で狼人伝を開いた。
狼人伝が発行されたのは昭和の半ば、著者はとある大学の教授らしい。狼人伝を書いた時点で50歳を過ぎていたようなので、残念ながら著者はとっくの昔に亡くなられているようだ。勤めていた大学にはつながりが残っているかもしれないが……。
で、肝心な内容なのであるが、これがなかなかのトンデモ学説だった。
【狼少年・狼少女は、人間とは別種の生物である】
著者の主張はこうだ。
人間の手を離れて育った子供は『野生児』と呼ばれており、その中でも狼に育てられたという狼少年・狼少女の事例は全世界で報告されている。
事例のいくつかは子供の身元が判明しており、それ故に野生児とは何らかの理由で親の手を離れた子供であると考えられてきた。両親が山中で事故死した、やむを得ずに捨てたなど理由はいくらでもある。
けれども、著者はそれだけが野生児の正体ではないと主張している。
著者による調査の結果、狼少年・狼少女の中には、明らかに現人類と異なる肉体の構造をしているものが存在していたらしい。
肉体的な特徴としては、人間よりも脳と頭蓋骨が小さい、犬歯が大きく発達しており歯の数も多い、直立歩行よりも四足歩行に向いた骨格をしている……などがあり、著者はそういった特徴を持つ狼少年・狼少女を『狼人』と名付けている。
日本で狼人が最後に発見されたのは明治の初期であると書かれていた。著者が昭和の半ばで50代なのだから、著者が生まれる前には狼人は日本から姿を消したことになる。
それ以前……つまり江戸時代まで狼人は頻繁に見つかっていたようだが、あくまで捨て子のなれの果てや物狂いの一種としか考えられていなかったようだ。
狼人を保護した例はいくつもあるが、そのほとんどが人間らしい生活を取り戻せなかった。
覚えられる言葉も短い単語だけで、二足歩行もままならず、調理した食品は食べようとしなかったのだとか。そうして、狼人は人間だらけの環境に適応できず、衰弱して死んでいったと記録に残っている。
これらは多数派の意見によれば、幼少期に放置された子供と同じ反応であるらしい。
赤ん坊はある時期、周囲の人間(もっぱら家族)の行動をまねて言葉や歩行を習得したり、食べられるものも徐々に増やしていく。そして、その時期に学習することができなかった場合、人間らしく成長するチャンスを失ってしまうのだとか。
けれども、狼人伝の著者は全く異なる主張をしている。狼人はそもそも現人類とは別種の生物であり、言葉を持たず、四足歩行をして、肉を食べるのが自然なのだ……と。
事実、狼人が人間離れした能力を発揮したという記録も残っている。自分の背丈ほども跳躍したとか、食べ物に混ぜられた栄養剤の匂いをかぎ分けたとか……。
著者のさらなる主張によると、狼人の骨格は現人類よりも原人との共通点が多いらしい。
人類が猿から進化してきた過程で、四足歩行ではなく二足歩行に回帰していった結果、生まれたのが狼人である。あるいは原人が狼を飼い慣らしたのとは逆に、狼の生活に原人が合わせていった結果が狼人である。著者はそんな仮説まで立てていた。
惜しむらくは狼人の標本が残ってないことである。世間一般の解釈だと狼人はあくまで人間であり、エジプトのミイラでもないのに標本にするのは倫理的にまずかった。
著者が骨格を調査できたのも、東北某県の村で遺骨が残っていたのを見た一度きりであり、その遺骨も村が土砂崩れに飲み込まれた際に紛失している。今となってはDNA鑑定も不可能だ。
私は一晩かけて狼人伝を読み切り、次のような疑問を浮かべた。
狼人は今も生き残っているのだろうか?
そして、カイは人間ではなく狼人なのだろうか?
狼人伝を読み終えてから一眠りして、再び目を覚ましたら正午を過ぎていた。
私が寝ぼけ眼をこすりながら廊下を歩いていると、すっかり聞き慣れた女の子の低い唸り声が聞こえてくる。振り返ってみると廊下の角からカイが顔を出してこちらをにらんでいた。
「おはよー、アキラちゃん!」
虎谷さんが廊下の角からぴょんと出てくる。
休日の日課である食後の軽いお散歩をしていたのだろう。
ふわふわとした虎谷さんの髪が揺れているが、カイの髪の毛……ならぬ毛並みもなかなかの軽やかさだ。おそらくは虎谷さんと同じトリートメントを施されているのだろう。
うらやま……いや、そんなことばかり考えていても仕方がない。
「おはよう、虎谷さん」
「今日は珍しく遅いね?」
「ちょっとテスト勉強を……」
私はとっさにごまかす。
虎谷さんはカイの正体について全然知ろうとしない。
一見すると何も考えていないタイプに見える彼女だが、実際はかなり勘が鋭く人の心を見透かすところがあり、おそらくはカイの正体をわざと調べていないのだろう。
カイの正体が明らかになってしまえば、それが自分を犬だと思っている人間にしろ、犬の振りをしているにしろ、人間に変身した犬であるにしろ、あるいは本当に狼人であるにしろ、カイと住人少女たちの関係は変わってしまうことになる。
虎谷さんの後ろに隠れながら、カイは相変わらず私に威嚇を続けていた。完全に『虎谷さんを取り合うライバル』として認識されてしまったらしい。
実際のところ、私はそこまでカイを邪魔者に思っているわけではない。虎谷さんとの間に入られるせいで邪魔されることはあっても、カイが居眠りしている間は私が虎谷さんを独占できるし、そもそも少女九龍城の外では会い放題だ。一時期はカイを本気でうらやましく思ったが……私には犬になる度胸はなかった。
私が気になるのは虎谷さんとカイの未来についてだ。
カイは人間らしさを取り戻すことができるのか、それとも狼人だから人間とは相容れないのか……それによって虎谷さんの生き方も変わることになる。カイは少女九龍城の中なら安心して暮らせるが、虎谷さんは一生を少女九龍城で暮らすわけにはいかない。
私は見極めたい。
たった一人の親友のためにも……。
×
次の週末、私は虎谷さんがカイを見つけたという場所付近を探索することにした。
少女九龍城の地図、数日分の食料、懐中電灯、医療品などなど……電波が通るところもあるので携帯電話も念のためも持ってきた。予定はあくまでも日帰りのつもりだが、少女九龍城の探索をするのに用心するに越したことはない。
カイを見つけたという場所は、少女九龍城のメインストリート(住人少女の個室、食堂、大浴場などの集まる場所)から徒歩で一時間ほどの位置にあった。こんな近場でも地図がなかったら何時間かけても到着しないだろう。
そこは屋根が抜け落ちた日の差しており、廊下に張られた木板の隙間からは雑草がぼうぼうに生えていて、壁は苔むしているというほとんど屋外のような場所だった。足下には外から転がってきたのだろうか、何の木のものとも判別できないドングリが落ちている。
「これは……」
私は屈んでドングリの一つを拾い上げる。
それは小動物にかじられて先端が欠けていた。
少女九龍城の内外で動物が目撃されることはよくある。
野良猫なんてのは住人少女がよく餌を与えているせいでほとんど飼い猫みたいなものだし、野良猫ほどではないが野良犬もたまに見かける。
さらには狸にハクビシンにアライグマと、ここが畑なら駆除待ったなしの獣たちまで目撃例があるのだ。
果てしなく広くて大きい少女九龍城である。屋根のない中庭、あるいは土や砂の積もりやすい屋上が、森のように木々が生い茂っている場所も多い。そういった場所に小動物が住み着いているのなら、それらを食べる動物が潜んでいる可能性もゼロではない。
く、熊とかだったら嫌だな……。
私は一抹の不安を覚えながら、周囲を探索することにした。
カイの発見された場所の周辺は、建物同士の隙間がかなり広く、その一つ一つに木々が生い茂っている。建物同士の間に中庭があるというよりは、広大な森を少女九龍城の建物が区切っている……という感じだ。
その建物にしたって、屋根の上に生えた大木の根が天井を突き破っていたり、足下からわき水が染み出して床が崩れていたり、全体的に廃墟感のある少女九龍城の中でもさらに廃墟っぽい……というか廃墟である。
私が予想したとおりに小動物とは何度も遭遇した。
野生のニワトリがたまごを産んでいるくらいなら驚かなかったが、流石に雄のクジャクが茂みから出てきたときは驚いた。 どこの誰なんだ、少女九龍城にクジャクを放ったのは!? もしかして、ここは少女九龍城の中に作られた動物公園なんじゃないだろうな……。
面白い遭遇もそれなりにあった。リスを肩に乗せて餌付けしてみたり、野生化したポメラニアンと戯れてみたり、どこからどう見てもツチノコとしか思えない生物を目撃したり、どれもこれも私にとっては新鮮な経験だった。
どこかの誰かの言葉によると『地球を冒険するには遅すぎ、宇宙を冒険するには早すぎる時代』らしいが、私には前人未踏の地を冒険している実感があった。少女九龍城の地図に書かれていない場所には誰も見たことない光景がまだまだ眠っているのだ。
日が傾き始めた頃、私は今日の冒険を終えることにした。
クスノキの巨木に背中を預けて、ペットボトルの水を一飲みする。
本来の目的は達成できなかったが、冒険心が満たされて得も言われぬ心地よさがあった。
とりあえず帰ろう。
クスノキの巨木から背中を離した瞬間である。
周囲の茂みから不意に無数の気配を感じた。
幽霊の気配ではない。明らかな生物の気配である。
それも茂みの中を抜けてきたわけではなく、私が水を飲んでいるのを最初から観察しており、襲いかかることを決めて動き出したという……そういう殺気にも似た空気が感じられた。
茂みから恐ろしい速度で影が飛び出してくる。
「狼……いや、人間っ!?」
何者かの影に飛びつかれた瞬間、私の意識は途切れた。
×
「……さんっ! 結城さんっ!」
「ひゃひっ!?」
誰かに名前を呼ばれて飛び起きる。
私の肩を揺さぶっていたのは、住人仲間の加納千鶴さんだった。
「よかった……気づきましたね。痛いところとか、気持ちが悪いとかありませんか?」
「えっと……あの……私、どうして……」
なんだか背中がひんやりしている。
まるで床板に素肌を直接当てているような――
「あッ!?」
ようやく気づいた。
私、服を着てない。下着も身につけていない。
いつの間にか、すっぽんぽんだ。
怪我はしていないし、気持ち悪いところもないが、あまりの恥ずかしさに全身が一気に熱くなる。
両手で体を隠して、加納さん以外に誰かいるのか周囲を見回し、人気がないようなのでわずかに安堵した。
「結城さんがいなくなってから丸一日が経過しています。虎谷さんがカイを拾った場所に向かうと聞いていますが……ここはその目的地よりもかなりメインストリート寄りの場所ですね。結城さんは自力でここまで戻ってきたようですが――」
「えっ!? 私、意識なかったんだけど!?」
「でも、廊下の奥から歩いてきましたよ。こういう言い方はなんですけど、四つん這いで犬みたいな感じに……しかも、私を見つけるなり足下にまとわりついてきて、かと思えば仰向けになって舌を出してハッハッて言い出したり――」
「なにそれ、こわっ!?」
意識を失っている間、私の身に何が起こっていたのだろう。
一つだけ確かなことは、加納さんの前できわめて恥ずかしい行いをしたということである。
ひとまず加納さんからタオルを借りて、私は半裸の状態で彼女と帰ることにした。
狼人の秘密を解き明かすことはできなかったが、今は命があることをありがたく思うことにする。もしかしたら、狼人は自分たちの秘密を暴いてほしくないため、私を犬にしたのかもしれない……いや、この考えは強引すぎるか。
メインストリートまで戻ってくると、散歩中の虎谷さんとカイに遭遇した。
あぁ、憂鬱な気分で戻ってきたところをカイに吠えられるのか。
私がなおさら落ち込んでいると、
「スバル! スバル!」
カイがこちらを見つけるなり、いきなり抱きついてきたのだった。
しかも、ぺろぺろと顔までなめてくる。
なにっ!? 今度はいきなりなにっ!?
「よかったぁ! アキラちゃん、お帰りなさいっ!」
虎谷さんも駆け寄ってくるが、彼女に応対している場合ではない。
私の顔はあっという間にカイの唾液まみれになってしまった。
カイはしばらくすると満足したのか、私の膝の上で寝始めてしまう。
「い、いつもは嫌われてるのに……」
「もしかしたら好きな匂いがついてたのかも」
虎谷さんの言葉から連想されることは一つ。
私は膝枕に乗っかっているカイの頭をなでてやる。
この先どうなるかは分からないけど、きみの仲間はここにいる……きっといる。
今回はそれが分かっただけでもいいんじゃないかな?
×
その後はどうなったのかと言うと、風呂に入って同族の匂いが落ちてしまったせいか、私はまたしてもカイから距離を置かれることになってしまった。
でも、見かけた瞬間に吠えるようなことはなくなり、おやつのビーフジャーキーを差し出せば食べてくれるようにはなった。とりあえず、関係は前進しているらしい。
森の中で遭遇した狼人らしきものたちとは再会できていない。
あの出会いはしかるべきときまで私の頭の中にとどめておこう。
私がすっぽんぽんで犬の真似をしてしまったことも含めて……。
(おしまい)
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